こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
最近、私立中学・高校の調査を続けているのですが、どの学校も海外研修が充実しているんですよね。
これまでにも、
…と色々見てきましたが、調べている中でふと目に留まったのが
「文部科学省 トビタテ!留学JAPAN」 というワード。
これ、ただの奨学金制度じゃなくて、海外研修の背景にも関わっている重要なプログラムのようです。
今回は、その内容を掘り下げてみたいと思います。
- 「その経験が、未来の自信」──トビタテ!の始まり
- 支えるのは「オールジャパン体制」
- 第2ステージの挑戦(2023〜2027年)
- 他の留学制度とどう違う?
- 卒業生のその後
- 私立中高の海外研修との関係
- まとめ
「その経験が、未来の自信」──トビタテ!の始まり
このプログラムが始まったのは2013年。
「2020年までに日本の学生の海外留学者数を倍増する」という目標を掲げ、国と民間企業がタッグを組む“官民協働”という形でスタートしました。
面白いのは、従来の語学留学だけではなく、自分で計画を立てて「実践活動」をするのが前提になっていること。
インターン、ボランティア、スポーツや芸術活動など、机の上だけでは学べない経験を重視しているんです。
支えるのは「オールジャパン体制」
2025年6月時点で、支援企業・団体は105。
累積寄附額は43億円、これまでに約9,500人の学生を海外に送り出しています。
数字だけでも相当な規模感ですが、私が一番驚いたのは“民間企業からの寄附”が原資になっている点。
政府予算に依存しない持続可能な仕組みを作っているあたり、本気度を感じます。
第2ステージの挑戦(2023〜2027年)
2023年度からは「社会にイノベーションを起こすグローバル探究リーダー」をテーマに、第2ステージが始まりました。
対象は高校生と大学生で、それぞれ年に数百名規模で募集しています。
- 高校生等対象(第10期)
探究コース/社会探究コース/STEAM探究コース/スポーツ・芸術探究コースの4つ - 大学生等対象(第17期)
募集人数250名に対し、実際には268名採用という人気ぶり
しかも、2023年度からは地域単位の「拠点形成支援事業」も始動。
石川・静岡・滋賀に始まり、2024年度には福島・高知も追加。2025年度には最大7地域に広がる予定です。
他の留学制度とどう違う?
大きな特徴は3つ。
- 学生主体の「実践活動」
与えられたプログラムをこなすのではなく、自分で計画を立てるところがミソ。 - 返済不要の手厚いサポート
奨学金、準備金、授業料支援に加え、留学前後の研修やネットワーク提供も。 - 地域密着型モデル
地元の産学官が連携し、地域の特色を生かした留学機会を創出。
これは、単なる“英語ができる人”を増やすためじゃなく、主体性を持った人材を育てる狙いがあるのだと思います。
卒業生のその後
派遣された学生の中には、起業したり、国際的な賞を受賞したりする人も出ています。
「海外に行って終わり」ではなく、その経験を活かして社会に貢献している例が多いのが印象的。
こういうロールモデルが身近にいると、後輩世代も挑戦しやすくなりますよね。
私立中高の海外研修との関係
今回、私立中高を調べていて「トビタテ!」を知ったわけですが、直接プログラムに参加していなくても、この発想やネットワークの影響を受けている学校は多そうです。
特に「主体的にテーマを設定する」探究型研修は、私立校の海外研修でも増えてきています。
もしかすると、こうした国レベルの施策が間接的に教育現場を刺激しているのかもしれません。
まとめ
「トビタテ!留学JAPAN」は、奨学金制度の枠を超えて、日本全体で若者の成長を応援する仕組みです。
海外研修を調べていると、こうした背景施策を知ることで、学校のプログラムも違った目で見られるようになります。
我が家の娘が中高生になる頃には、もっと多様な海外経験の選択肢が増えているかもしれません。
その時に本人が「行ってみたい」と思えるような環境を、親としても知っておきたいところです。
ではでは。