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東京大学教育学部附属中等教育学校の魅力3選〜本物の学びと探究心を育む国立校〜

こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。

学校の魅力を調査して、教育トレンドの把握や価値観アップデートを日々しています。

これまでの学校調査記事はこちらにまとめています。

今回は、日本最高峰の知が集う「東大」の名を冠した、東京大学教育学部附属中等教育学校 を調査してみました。

https://www.hs.p.u-tokyo.ac.jp/aboutus/facilitiesより

偏差値や合格実績は専門サイトにお任せして、私が保護者目線で「これは面白い!」と感じたポイントを、独自の視点で切り取ってお届けします。


3行まとめ

  • 東京大学教育学部附属中等教育学校は、東大や企業と連携し“本物”の学びに触れられる国立校。
  • 生徒自治や文化祭運営を通じ、主体性と協調性を育む環境が整っている。
  • 「双生児研究」など教育を科学的に探究する独自の姿勢が大きな魅力。

中野区の住宅街にある国立学校

【基本情報】

  • 設置区分: 国立
  • 性別区分: 共学
  • 系列校: 東京大学優先入学制度はありません。
  • 高校募集: なし(完全中高一貫

住宅街にあるため、駅からは少し遠いですが、バス通学が便利な立地です。

東大附属の海外研修

私立中学と比較すると、海外研修のプログラムの数は少ないですが、しっかりとプログラムは用意されています。

オーストラリア海外研修

  • 研修地: オーストラリア・ブリスベン(Bremer State High School及びHolland Park State High School)  
  • 期間: 10日間
  • 対象者: 4.5年生の希望者
  • 研修内容: STEM教育(Science, Technology Engineering, Mathematics)の授業参加、演劇・ダンス・音楽などのアートの授業参加、現地高校生とのバディプログラム、VRバーチャルリアリティ)授業体験、日本文化紹介活動(本校・東京・日本のお菓子・遊び・アニメ・書道について)、ホームステイでの文化交流

東大附属の注目ポイント3選

さて、ここからは私が特に「東大附属ならでは」と感じた特色を、少し深く掘り下げてみます。

1. 大学や企業との連携に見る、本物との出会い

さすが東大の附属校、学問の“本物”に触れる機会が豊富です。東大の先生がリレー形式で講義を行う授業では、学問の最前線の空気を肌で感じられるはず。これは知的好奇心旺盛な子にはたまらない刺激でしょうね。

さらに、大手企業(日本ペイント、ダイキン富士通など)と連携したプログラムも充実しています。教科書を離れて、実社会の課題にチームで取り組む。こうした経験は、単なる知識を「生きた知恵」に変えてくれますし、将来のキャリアを考える上でも大きな財産になりそうです。

2. 生徒自治に見る、民主的運営のカタチ

銀杏祭(文化祭)や体育祭の運営体制を見ると、生徒の主体性を心から尊重しているのが伝わってきます。委員会組織がしっかりしていて、上級生が下級生を育てながら学校行事を作り上げていく文化は、教科の勉強だけでは得られないリーダーシップや協調性を育む土壌になっています。

また、生徒会がYouTubeInstagramを駆使して、自分たちの手で学校の魅力を発信しているのも今どきで素敵ですよね。管理された情報だけでなく、生徒目線のリアルな声が聞こえてくるのは、学校選びをする親にとっても非常にありがたいポイントです。

3. 「双生児研究」に見る、教育への探究心

そして、東大附属を最も特徴づけているのが、この「双生児(ツイン)研究」でしょう。遺伝と環境が人の発達にどう影響するのか、という学術的なテーマを教育現場に還元しようとする試みは、他に類を見ません。

「教育とは何か」を科学的な視点から問い続ける姿勢は、まさに研究機関である附属校の真骨頂。
保護者としては、研究と日々の学校生活がどう関わっているのか、プライバシーへの配慮は、など気になる点はありますが、教育そのものを探究し続ける学校の姿勢は、大きな魅力であり信頼につながると感じました。

おわりに

東京大学教育学部附属中等教育学校は、「研究」と「教育」を繋ぐ熱意、そして6年間のびのびと探究できる環境が最大の魅力だと感じました。

本物の学問に触れる機会、生徒たちが自ら作り上げる学校文化、そして教育への科学的なアプローチ。

これらの要素が、子どもの中に眠る知的好奇心や主体性を大きく伸ばしてくれる可能性を秘めています。

ではでは。