こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
さて、今回も恒例の中学受験に向けた学校調査をお届けします!
これまでも色々な学校を調べてきました。
これまでの学校調査記事はこちら
こうした学校調査を通じて、今の教育トレンドや価値観をアップデートするのが、私の密かな楽しみになっています。
さて、今回フォーカスするのは、開智日本橋学園中学校です。
この学校は、東京23区の私立中高一貫校で初めて国際バカロレア(IB)の認定校になった学校だそうです。
「国際バカロレアって最近よく聞くけど、一体なんなの?」という方は、以前まとめたこちらの記事をどうぞ。
tokainohasi-2ldk.hatenablog.com
グローバル化が進む中で、IB認定校は注目度がぐんぐん上がっていますよね。
わが家も「これからの時代、英語だけじゃなく世界標準の教育ってどうなんだろう?」と気になっていたので、今回じっくりと調べてみることにしました。
それでは、早速見ていきましょう!
アクセス抜群の都心型キャンパス
【基本情報】
- 設置区分: 私立
- 性別区分: 共学
- 系列校: なし
- 高校募集: なし
アクセスは文句なしですね!3駅複数路線が使えるのは、毎日の通学を考えると本当にありがたい。
世界を肌で感じる海外研修プログラム
そして、開智日本橋といえばやっぱり国際教育。その中心となる海外研修プログラムを調べてみました。
選択肢がとにかく豊富!早速、一つずつ見ていきましょう。
アメリカ・ロサンゼルス語学研修
- 研修地: 米国カリフォルニア州ロサンゼルス
- 期間: 15日間
- 対象者: 中学2年~高校1年生の希望者
- 研修内容: 午前中は語学学校で英語の授業、午後は各種アクティビティ(ハリウッド観光、カリフォルニア科学博物館、ニクソン記念館、UCアーバイン校訪問、ホエールウォッチング、サンリオ米国法人オフィス訪問等)。ホストファミリー宅での滞在、フェアウェルパーティーでの日本文化紹介。
オーストラリア語学研修
- 研修地: オーストラリア・ウロンゴン中心
- 期間: 約2週間(夏休み、冬休み、春休みの各季節で実施)
- 対象者: 中学3年生・高校1年生
- 研修内容: ホームステイ式の研修。午前中は現地の大学で授業、午後は観光や現地学校訪問を通じてオーストラリアの自然や文化に触れる。
ボスニア・ヘルツェゴビナ相互派遣プログラム
- 研修地: ボスニア・ヘルツェゴビナ・サラエボ
- 期間: 8月(派遣期間)、10月(受け入れ期間)
- 対象者: 高校1年生
- 研修内容: サラエボ第3高校とのオンライン交流を経て、現地でのホームステイ、内戦関連の平和施設見学、現地生徒とのディスカッション。使用言語は英語。「平和とは何か」をテーマとした国際交流プロジェクト。
カンボジア研修
- 研修地: カンボジア王国シェムリアップ州
- 期間: 5日間
- 対象者: 記載なし
- 研修内容: 内戦を経験したカンボジアを訪れ、平和の重要性や新興国が抱える問題の根源を探究。アンコール遺跡群見学、現地農村での民泊、現地校の同世代生徒との交流。事前学習プログラム参加と事後活動が必須。
シンガポール研修
- 研修地: シンガポール(シンガポール国立大学が研修会場)
- 期間: 記載なし
- 対象者: 記載なし
- 研修内容: 世界大学ランキング上位のシンガポール国立大学で英語力向上と探究学習を実施。現地の大学生や起業家との交流。出発前の濃密な事前研修と帰国後の事後研修会を開催。
イギリス・ケンブリッジ大学フィールドワーク
- 研修地: イギリス・ケンブリッジ大学
- 期間: 7日間
- 対象者: 高校2年(学年全員)
- 研修内容: ケンブリッジ大学の現地寮に宿泊し、ケンブリッジ大生とディスカッション・交流。生徒は自分の探究プロジェクトをプレゼン。歴史的なケンブリッジの街を探究し、開智日本橋での探究活動の集大成とする。
留学フェローシップ(進路支援プログラム)
- 研修地: 校内での講演会形式
- 期間: 単発講演会
- 対象者: 中学1年~高校1年生
- 研修内容: 海外大学に通う大学生による進路選択や海外大学進学支援の講演活動。
いやはや、すごいラインナップですね…。
語学研修の定番であるアメリカやオーストラリアはもちろん、ボスニア・ヘルツェゴビナやカンボジアといった、平和学習や社会問題に深く切り込む研修があるのが非常に特徴的だと感じました。
そして極めつけは、高2の学年全員で行くイギリス・ケンブリッジ大学のフィールドワーク!
これはもう研修というより、探究活動の集大成。世界のトップ大学で、現地の学生と自分の研究テーマについてディスカッションするなんて、高校生にとってこれ以上ない刺激的な経験になるでしょうね。
※ 最新情報については、必ず学校の公式サイトや説明会でご確認ください。
注目したい3つの教育の柱
海外研修プログラムだけでもお腹いっぱいですが、開智日本橋の魅力はそれだけではありません。日々の教育活動にも、注目すべきポイントがたくさんありました。
東京23区私立校初!世界標準の「国際バカロレア」
なんといっても最大の特色は、**国際バカロレア(IB)**です。
- MYP (ミドル・イヤーズ・プログラム):中学1年~高校1年
- DP (ディプロマ・プログラム):高校2年~高校3年
この2つのプログラム認定を、東京23区の私立校で初めて受けたのが開智日本橋なんです。
IB教育のキモは、知識を詰め込むのではなく、「どうして?」「もっと知りたい!」という探究心をもとに、生徒が主体的に学ぶこと。まさに「生きる力」を育む教育ですね。
その成果はすでに出ていて、5期生のDP取得チャレンジでは、14名全員が日本語と英語の両方で大学レベルの探究ができる「バイリンガルDP」を取得。しかも、その平均スコアが34.4点(45点満点)というから驚きです。(世界平均は約29点)
2022年度から「全クラスIB」への大胆な改革
以前はコース制を敷いていたようですが、2022年度の入学生からは、なんと全クラスがIBクラスに!
これはすごい決断ですよね。
「IBクラス」という特別な枠を設けるのではなく、「開智日本橋の生徒は全員がIB生である」という学校の強い覚悟を感じます。IB教育で得られる探究力や思考力は、一部の生徒だけでなく、すべての生徒にとって必要不可欠なスキルである、というメッセージなのでしょう。
「使える英語」とICT教育の実践
IB教育のベースとなるのが、やはり語学力とICTスキル。
開智日本橋では、TOEFLを段階的に受験させて、世界で通用する英語力を測定・育成するプログラムを組んでいるようです。
単に英語の授業が多いというだけでなく、英語を「ツール」として使いこなし、自分の考えを発信するところまでを目指しているのがよく分かります。
他にも魅力的な取り組みがたくさん
最後に:世界標準の学びが、ここにある
さて、今回は開智日本橋学園中学校について、かなり詳しく調べてみました。
正直な感想として、「想像以上に先進的で、魅力的な学校」だと感じました。
国際バカロレア(IB)という世界標準の教育を軸に、多彩な海外研修や探究学習を通して、生徒の主体性をとことん引き出そうという強い意志を感じます。
ただ英語が話せるようになる、というレベルではなく、英語を使って何を考え、どう表現し、社会に貢献していくか。そこまで見据えた教育がここにはあるように思います。
知的好奇心が旺盛で、受け身の勉強では物足りないと感じる子、将来グローバルな舞台で活躍したいという夢を持っている子にとっては、魅力的な学校に思えました。
ではでは。