こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
最近、少し空き時間があったので、Amazon Primeでひさしぶりに見返した映画があります。
それが、1999年公開の「マトリックス」。
当時は小学生。何が起きてるのかよく分からないまま、ただ「黒ずくめでかっこいい人がすごいアクションしてる映画」として観ていた記憶があります。
それが今、大人になって改めて観てみたら、「これ、今の話じゃない?」と思うことがあまりに多くて、びっくりしてしまったんです。
ということで今回は、「四半世紀前の映画なのに、2025年の今こそめちゃくちゃリアルに感じる「マトリックス」」について、映画評論ではなく、“個人の雑感”として書いてみたいと思います。
- もはや“未来の話”ではないマトリックス
- 現実って、自分で見てるようで見せられている?
- 赤い薬と青い薬──選択の自由は本当にある?
- 現実と仮想の境目が、どんどんあいまいになっている
- これはアクション映画じゃなくて、「自分って何?」を考える物語だった
- 「マトリックス的なこと」は、きっと誰の毎日にもある
- おわりに:四半世紀経っても、“今”に刺さる映画
もはや“未来の話”ではないマトリックス
「マトリックス」って、ざっくり言うと「人類が気づかないうちに仮想現実の中で生きていた」っていう世界観の話です。
人間は本当はカプセルの中で眠らされていて、脳だけが機械によって“仮想の世界”を見せられている。それが“現実”だと思い込んでいる──という設定。
かつては「面白いけど、さすがにこんな世界にはならないよね」と思っていたこのストーリー。
でも、SNSやAIが当たり前になった今、ふとした瞬間に
「私たちも、ある意味“何かに見せられてる世界”の中で生きてるんじゃ…?」
と考えることがありませんか?
現実って、自分で見てるようで見せられている?
たとえばスマホ。
今や何かを検索するよりも、Youtubeの「おすすめ」で流れてきたものを見る時間の方が長くなっている気がします。
「自分が選んだ情報」よりも、「アルゴリズムが選んだ情報」に触れている時間の方が多い。
となると、もしかして私たちも、自分では気づかない“仮想の現実”を生きてるのかも……と、ふと背筋がひやっとする瞬間があったり。
赤い薬と青い薬──選択の自由は本当にある?
劇中で有名なシーンがあります。主人公ネオが、赤い薬(真実)と青い薬(幻想)のどちらかを選ばされる場面。
思えば私たちも、「これは自分で選んだ」と思っている選択の多くが、実はおすすめや広告、レビューに左右されているのでは……ということが増えてきた気がします。
便利だし助かってる反面、「私、本当に自分の意志で選んでる?」とふと疑いたくなるような、そんな感覚。
マトリックスの世界で、ネオが“現実”に目覚めることで自由になったように、今の私たちも、何かに目覚めた方がいいんじゃないか……なんて、ちょっと大げさですが、思ってしまいました。
現実と仮想の境目が、どんどんあいまいになっている
最近は、VRやARといった技術がどんどん進化しています。
ゴーグルをつけるだけで、まるで別世界に入り込んだかのような感覚になれるし、将来的には視覚だけじゃなく、触覚や嗅覚まで“再現”されるかもしれないと言われています。
映画の中で、人間たちが“脳だけで体験していた現実”が、技術的にはもうすぐそこまで来ていると思うと……うっかりすると、「自分はどこにいて、何をしてるんだっけ?」と錯覚しそうになりますね。
これはアクション映画じゃなくて、「自分って何?」を考える物語だった
当時は「かっこいいアクション映画」として話題になった「マトリックス」。
でも大人になって見返してみると、これは「自分は何者なのか?」とか「現実とは何か?」といった、すごく哲学的で根源的な問いを投げかける映画だったんだなと感じました。
しかもそれを、小難しくなく、でもちゃんと深く描いているのがすごい。
監督がトランスジェンダーであることから、「自分の内面に気づいて、本来の自分として生きる話」として読み解く人もいます。
個人的には、「なんとなく生きていた人が、“気づき”を得て、生き方を変える」っていう意味で、すごく普遍的な話でもあるなと思いました。
「マトリックス的なこと」は、きっと誰の毎日にもある
気がつけば、欲しいと思ったもののほとんどが、SNSの広告や「あなたへのおすすめ」から知ったものばかり。
しかも、「これは自分が見つけた!」と思っていたのに、よく考えてみると、そのタイミングで表示されていたのも偶然じゃない気がして……。
アルゴリズムが私の検索履歴や行動パターンを分析して、「今この人はこれを欲しがるはず」と判断したタイミングで、絶妙に商品を表示してくる。
"自分で選んでる"ようで、実は"選ばされている"のかもしれないですね...。
"気づかなければ、そのまま"だけど、 "気づいたら、別の行動ができる"。
それって、まさにマトリックス的な視点だなと思ったんです。
おわりに:四半世紀経っても、“今”に刺さる映画
「マトリックス」は1999年の映画だけど、2025年の今だからこそ、よりリアルに感じることが多い映画でした。
むしろ、今この時代の方がずっと“マトリックスっぽい”かもしれません。
まだ続編があるので、鑑賞してみたいと思います!
ではでは。