都会のはしっこ、2LDKで育ててます。

小学生と暮らすリアルを、少しだけ理論的に語ってみるブログ

公文で忘れた?RISU算数で“思い出す”仕組みづくり

こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。

今回は、娘が続けている公文式算数の学習について。 日々の取り組みのなかで感じている「ちょっとしたズレ」について、私なりの対策と気づきを書いてみます。

「あれ、前にやったよね?」の違和感から

ある日、娘が引き算の筆算に取り組んでいる最中のこと。

「繰り上がりのある足し算、あれ…? ってなってるな」

数ヶ月前にはスムーズにこなしていたはずの計算で、手が止まってしまう。 「あれ、どうやってやるんだっけ?」と首をかしげる娘。

その姿に、「え、公文でしっかりやったよね?」という言葉が思わず喉まで出かかってしまいました。

けれど、すぐに思い直しました。

そういえば、最近ずっと引き算や掛け算の練習をしていて、足し算にはあまり触れていなかったな、と。

つまり、できていたはずのことが、少しずつ記憶の片隅に追いやられていたということ。

大人でも、久しぶりにやると手が止まってしまうこと、よくありますよね。 それと同じなのかもしれません。

忘却曲線 という考え方は私が学生の頃にもすでに定番となっていましたが、 あらためて調べてみました。

忘却曲線」って、どんなもの?

忘却曲線(Ebbinghaus Forgetting Curve) はドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが19世紀末に発表した記憶に関する研究に基づく理論で、学習科学の世界では非常に有名な概念です。

エビングハウスは、意味のない文字列(たとえば「DAX」や「MIW」など)を使って、人間の記憶がどのように時間とともに薄れていくかを科学的に測定しました。

彼の研究によると、

経過時間 覚えている割合
20分後 58%
1時間後 44%
1日後 34%
1週間後 21%
1ヶ月後 20%以下

つまり、人は学習した内容の7割以上を1日以内に忘れてしまうのです。

衝撃的な数字ですよね。でも、これは私たちが「ダメだから」ではなく、人間の脳がそういう仕組みになっているから

しかも、この曲線には続きがあります。

エビングハウスは同時に、定期的な復習によってこの忘却のスピードをゆるやかにできることも示しました。

具体的には、

  • 最初の復習は24時間以内に
  • その後、数日おきに再確認
  • 間隔をあけながら繰り返す(=間隔反復

というサイクルを踏むと、記憶が長期的に定着していくといいます。

これを応用したのが、最近話題の「Spaced Repetition(間隔反復)」という学習法。AnkiやQuizletなど、この仕組みを採用したアプリもたくさんあります。


公文の特性と「忘却」への対応

わが家では、公文をベースに学習習慣をつけています。 特に魅力に感じているのは、

  • 毎日、短時間でも机に向かう習慣がつく
  • 1つの単元を徹底的に反復できる
  • スモールステップで無理なく先取りできる

といった点です。

実際、娘も公文を初めて1年半ほどで、コツコツやる力はしっかり育っていると感じています。

ただ、公文には明確な弱点もあると思っています。

それは、過去にやった内容を“思い出す機会”がほとんど設計されていないこと

もちろん、教室によっては途中で復習をはさむこともあるようですが、基本は“前へ前へ”と進んでいく設計です。

この特性は、反復によって習得できる「今やっている単元」には強いけれど、 過去にやった単元の定着を支えるには弱いという構造的な課題を抱えています。

公文もタブレットで。宿題消化のスピードは?

ちなみに、わが家では紙ではなくタブレット版の公文を使用しています。

紙と鉛筆で書くスタイルとは違い、タブレットを操作して問題を解く形です。 はじめは「ちゃんと定着するのかな?」という不安もありましたが、意外と集中して取り組んでくれていて、宿題の消化スピードも格段に上がりました

詳しくは、下記の記事でも紹介しています。

tokainohasi.com

とはいえ、タブレットにしても紙にしても、「復習機能がない」点は共通しています。 だからこそ、忘却曲線を意識した補助教が必要だと感じました。

忘却に強い学習ツール「RISU算数」

そこで半年ほど前に導入したのが、RISU算数です。

RISUは、小学生向けの算数に特化したタブレット学習教材。 特筆すべきは、以下のような点です:

  • 間違えた問題や解くのに時間がかかった問題を自動で記録
  • 一定期間が経つと、それらを「復習問題」として出題
  • 間隔反復(spaced repetition)に基づいて出題タイミングが設計されている
  • 1人ひとりのペースで進められる(AIが学習履歴を解析)

つまり、RISUは忘却曲線と向き合う設計になっているんです。

「2つの復習」で、学習をキッチリ定着(公式HPより)

たとえば、娘がRISUで一度つまずいた「3桁の引き算」が、2週間後にふっと出題されて、

「あ、これ苦手だったかも……でも前よりできたかも!」

というような体験をしていました。

これは、単なるテストではなく「思い出す練習」。 リコール(想起)こそが記憶定着の鍵という学習科学の考え方にも一致しています。

公文×RISUの組み合わせが今の最適解

今のわが家の学習スタイルは、こんな感じです:

  • 公文:日々の学習リズム+スモールステップでの先取り
  • RISU:忘れかけた単元をタイミングよく復習=記憶の定着

公文は“地を固める”道で、RISUは“風で飛ばされそうな知識をキャッチする網”という感覚です。

特にRISUは、髪を乾かす15分間のスキマ時間に取り組み、 結果として、公文より少し先の進度で進められています。

おすすめの試し方とキャンペーン情報

現在、公文のみをご利用されているご家庭にはRISU算数の併用をおすすめできると思います。

それなりに値段は張りますが、我が家では記憶の定着に投資していると考えています。

「ウチの子に合うかな?」と気になった方には、1週間のお試しキャンペーンをぜひご活用ください。

RISU算数(小学生向け)お試しキャンペーンはこちら
RISUきっず(未就学児向け)はこちら

忘れてもいい。でも、思い出せる仕組みを

子どもが忘れるのは当たり前。 でも、「あ、忘れてた」を放っておくと、せっかくの学びが無駄になってしまう

公文で習慣と基礎力を、RISUで思い出す仕組みを。 忘却曲線という“人間の性質”に逆らうのではなく、うまく付き合う方法を選びたいものです。

学びは、続けることも大事ですが、定着することがもっと大事

ではでは。