こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
前回は私立女子校の共立女子中学校を調査しましたが、今回は私立共学の「かえつ有明中学校・高等学校」について調べてみました。
江東区にある私立中学校3校のうちの1校であるこの共学校、アクセスもユニークなら、その教育内容もかなり攻めています。
海外研修の多彩さと、学びを支える仕組み、さらには大学進学も見据えた探究型の学びまで。「いろいろな施策があるんだな…」と、驚きの連続でした。
今回は、公式パンフレットなどの情報をもとに、かえつ有明の魅力をまとめてみました。
なお、より網羅的かつ正確な情報は下記のサイトなどにお任せするとして、 自分が気になった点をピックアップしています。
かえつ有明中・高等学校の偏差値・合格実績|受験校選びならインターエデュ
臨海副都心にある共学
【基本情報】
- 学校名:かえつ有明中学校・高等学校
- 住所:〒135-8711 東京都江東区東雲2-16-1
最寄駅:
設置区分:私立
性別区分:共学
系列校:
- 嘉悦大学高校募集:あり
「東雲」駅から徒歩圏、しかもバス便も充実していて、りんかい線エリア、東京東部からはアクセスも悪くなさそうです。
海外研修も豊富
海外研修の多さは、かえつ有明の大きな特徴です。期間や対象学年、目的もさまざまで、自分に合ったチャレンジが選べる点が魅力です。
ブリティッシュヒルズ研修(福島)
- 研修地: 福島県白河市「British Hills」
- 期間: 3日間
- 対象者: 中学生(夏休み・希望制)
- 研修内容: 英語を使った生活体験を通じて“日常を非日常に”。英語を使って料理やスポーツも楽しめる、国内英語研修の定番。
サンディエゴ研修(アメリカ)
- 研修地: アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ
- 期間: 7日間
- 対象者: 中高の全生徒(夏休み・希望制)
- 研修内容: バディと共に現地校で過ごし、夜はホームステイ。異文化交流+語学力向上を兼ねたプログラム。観光も含まれたバランス型。
ケンブリッジ研修(イギリス)
- 研修地: イギリス・ベル・ケンブリッジ校
- 期間: 14日間
- 対象者: 高校1・2年生(春休み・希望制)、高校1年新クラス(必修)
- 研修内容: 世界中から集まる生徒と語学研修。ホームステイと文化体験も充実。週末は観光も。
インド研修
- 研修地: インド
- 期間: 7日間
- 対象者: 高校1・2年生(夏休み・希望制)
- 研修内容: ホームステイしながら企業や高校で文化交流。英語実践力+アジア理解が深まる、刺激の強い研修。
修学旅行(中3ベトナム・高2イギリス)
中3:ベトナム研修(6日間)
- 歴史・経済・文化について学び、現地生徒との交流も。
高2:イギリス研修(8日間)
- オーセンティック/トラディショナルクラスはホームステイ、新クラスは生徒が旅行を企画・運営。
セメスター留学(中3以降)
- 研修地: オーストラリア・ニュージーランドなど(提携校多数)
- 期間: 最大6ヶ月
- 対象者: 中学3年以降
- 研修内容: 現地校に通いながら生活・学習。希望に応じて提携校以外も選択可能。授業料半額免除。
アカデミックイヤー留学(高1以降)
- 研修地: オーストラリア・ニュージーランドなど(提携校多数)
- 期間: 1年間(高校1年の夏〜2年の夏が人気)
- 対象者: 高校1年以降
- 研修内容: 本格的な長期留学。帰国後は進級した状態で復学可能。授業料半額免除。
World Scholar's Cup(国内外)
- 研修地: 国内・世界大会(米イェール大学の決勝も)
- 期間: 大会ごとに異なる
- 対象者: 中高生(希望制)
- 研修内容: 英語でディスカッションやクイズなどを競う国際イベント。成績上位者は世界大会に進出可能。
教育の特色と取り組み
ここからは、かえつ有明の「日々の学びを支える仕組み」について、特に印象に残った3点を紹介します。
1. セルフラーニングセンター
大学生メンターが常駐し、生徒一人ひとりの自立学習をサポートする自習室。月〜土までの長時間運営で、集中学習ルームとメンタールームに分かれているのが特徴。
特に中学から学習習慣を根付かせたいご家庭には、心強い環境だと感じました。
2. スパイダーウェブディスカッション
『最高の授業 スパイダー討論が教室を変える』でも紹介された本校の実践。「議論」は勝ち負けではなく、多様な意見を持つ他者と協働して問題解決を図る場。
協働対話力を磨くこの手法は、将来必要とされる「問いを立てる力」「話し合う力」を育むうえで、とても有効だと感じます。
3. 探究ゼミ(総合型選抜対策)
近年注目される総合型選抜(旧AO入試)に対応した「探究ゼミ」という講座を設置。高校では「問い」を立て、自ら調べ、表現し、振り返るという学びの循環を意識的に組み込んでいます。
外部コンテストへの挑戦や、大学教員との接続もあり、進学だけでなく「学び続ける力」を育てる狙いがあるようです。大学進学後にもつながる学びの積み重ねができるのは大きな魅力ですね。
枠にとらわれず、自分のスタイルで学べる学校
かえつ有明中学校を調べていて感じたのは、「型にはまらない教育」の実践力です。
海外研修も、日常の学びも、大学進学へのアプローチも、すべてが“こうあるべき”という固定観念から解き放たれているように感じました。
とはいえ、自由なだけではなく、それを支える仕組みがしっかりある。だからこそ、生徒は自分らしく学び、挑戦できるのだろうなと思います。
ではでは。