都会のはしっこ、2LDKで育ててます。

小学生と暮らすリアルを、少しだけ理論的に語ってみるブログ

子どもが「自分で学ぶ」ってどういうこと?自己調整学習を調べてみた

こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。

最近、またひとつ「聞いたことあるけど説明できない系」の言葉に出会いました。

それが今回のテーマ——「自己調整」です。

書籍やニュースでもたびたび出てくる言葉なのですが、実際のところ小学生にとってどういう意味があるのか、正直よくわからない。

でも、自分の子どもにも「自分で学ぶ力」はつけてほしい。

そんな思いから、今回も例によって“素人なりの調査”をしてみました。

「自己調整」ってそもそも何?

「自己調整」——英語ではSelf-Regulated Learning(自己調整学習、SRL)

教育心理学の用語だそうで、簡単に言うと「自分で自分の学びを管理できる力」のことです。

もうちょっとかみくだくと、

  • どんな目標に向かって
  • どんな方法で勉強して
  • 結果をどう受け止めて次に活かすか

という、学習のサイクルを自分で回していけるかどうか、ということ。

学習って「やる気だけ」でも「頭の良さだけ」でもない。

この自己調整学習の理論では、「動機づけ」「学習方略」「メタ認知」の3つがポイントになるそうです。

子どもが「自分で学べるようになる」ってどういうこと?

理論として面白かったのが、「学び方の自立にも段階がある」という話。

子どもは最初から「自分で勉強できる子」じゃなくて、

  1. 周りの人を見てまねする
  2. 指導されたやり方を覚える
  3. 自分なりに応用していく
  4. 状況に合わせて柔軟にやり方を変えていく

という4段階を踏んで、やっと「自己調整できる」状態にたどり着くらしいです。

これ、めちゃくちゃ納得しました。

うちの小2の娘にも「もう自分でやってね!」とつい言いたくなるけれど、やっぱり親のサポートが必要なんですよね。

小学生でもできる?自己調整の育ち方

じゃあ、小学生はどこまでできるのか?

調べたところ、小学校低学年はまだが未熟だそうです。

でも、高学年になると少しずつ

  • 「あ、ここわからなかった」
  • 「この勉強方法だと効率悪いな」

みたいな判断ができるようになる。

このあたりは発達の段階に沿って“少しずつ練習していくこと”が大事ということなんですね。

家庭でできること、親にできること

家庭でもできること、けっこうありました。

1. 学習環境を整える

静かで落ち着ける学習スペースをつくる。

テレビの音とか、消しとく。

学習道具がすぐ手に取れるようにしておく。

…これだけでも、集中しやすさは全然違う。

2. 習慣づくり

「学童から帰って休憩後の30分は勉強時間」みたいに、リズムを決めておくと体が慣れていく。

親の声かけが減っても、子どもが自分から動けるようになる。

3. 「ほめ方」で変わる

「すごいね」より「工夫してたね」「毎日コツコツ続けたね」とプロセスをほめるのが大事。

メタ認知が育つし、努力の意味を本人が実感できる。

うちはつい「えらいね!」で終わらせがちだけど、見直したい…。

4. 「振り返り」の習慣を一緒に

今日は何をやったか、何がうまくいったか、次はどうするか。

「どうだった?」と聞くだけでも、自分の学びを言葉にする練習になります。

5. 失敗を責めない

点数が悪かったとき、怒るより「なんでだろう?次どうしようか?」と一緒に考える。

うまくいかなかった経験も、自己調整力を育てるチャンスです。

学校での取り組みも気になる

最近の小学校、けっこう工夫してるんだなあ…と驚きました。

たとえば、

  • 学習のめあてや振り返りをノートに書かせる
  • 自分でテーマを決めてやる自主学習ノート
  • 探究学習やプロジェクトで「計画→実行→振り返り」の流れを体験する
  • ルーブリック評価で、自分の達成度をチェック

こうした取り組みは、自己調整力を育てる「練習の場」になる。

もちろん先生の支援や声かけも必要ですが、うまくいってる例を見ると「子どもたちって意外と自分で考える力あるんだな」と感じます。

海外はもっと進んでる?教育の潮流

自己調整学習って、日本だけの話じゃないみたいです。

フィンランドでは教科を超えたテーマ学習「現象ベース学習」を通して、子どもが自分で計画して探究する授業が増えてるそうです。

日本でも、こういう実践が少しずつ紹介され始めています。

さいごに:自分で学べる子って、どう育てる?

自己調整って、最初は正直「また難しそうな言葉だな〜」と思っていました。

でも調べてみると、

  • 自分で目標を立てて
  • 振り返って改善して
  • 粘り強く学び続ける

そんな力って、今の社会において本当に必要な力なんだな、と感じました。

そして、これは一部の特別な子だけが持っている力ではなく、

「見せて」「まねして」「練習して」「身につける」というステップをふめば、誰でも少しずつ身につけられる力でもあります。

うちの娘も今はまだ「観察」→「模倣」のステージですが、焦らず、見守りつつ、時には一緒に振り返りながら、育てていけたらなと思います。

「勉強しなさい!」よりも、

「どうやって勉強するか、一緒に考えてみようか」

そんな声かけが、これからの子どもたちには合っているのかもしれませんね。

ではでは。