こんにちは、「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
脳科学・子育てブログ記事の第三弾をお届けします。
第一弾では小児科医・奥山力先生の著書をもとに、成長段階に合わせた“声かけ”を、第二弾では小児脳科学者・成田奈緒子先生の動画から「脳の育ちの順番」と親の心構えを深掘りしました。
今回は、スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長の星友啓さんの著書と、PIVOT公式チャンネルの動画から、最新の脳科学に基づいた子育てを考えます。
参考:星友啓さんの解説(YouTube・書籍より)
- 書籍:スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長が教える 脳が一生忘れないインプット術
- 脳科学と心理学に基づいた効果的なインプット術を紹介し、科学的根拠に基づき、特に効果が高く、すぐに実践できるインプット法を厳選して解説しています。
脳の仕組みを知って、子育てをアップデート
星さんによると、子育てで大切なのは、子供の脳の仕組みを理解すること。特に、感情を司る部分が先に発達し、論理的な思考は後から育つことを知っておくことが重要だそうです。
感情的なときは「コネクト・アンド・リダイレクト」
子どもが感情的になっているときに、いくら正論を言い聞かせても響きません。まずは子どもの気持ちに寄り添い、落ち着かせてから、伝えたいことを話す「コネクト・アンド・リダイレクト」という方法が効果的です。
「しつけ」よりも「のびのび」?科学的な答え
罰や報酬で子どもをコントロールする「しつけ」は、長期的には子どもの心身に悪影響を及ぼす可能性があります。大切なのは、子どもが「自分でやりたい」と思えるような、内発的な動機付けを引き出すこと。
そのために、以下の3つの欲求を満たすことが重要だと星さんは言います。
- 自発性(自己決定感): 自分で選んでやっていると感じられること
- 繋がり: 人との関わりの中で安心感を得られること
- 有能感: 自分はできる、という感覚を持てること
たとえ厳しい指導であっても、子ども自身が「自分で選んだ」と感じていれば、成長の糧になります。
「学び」の質を高めるインプット術
星さんの著書では、脳が最も効率的に学べるのは「間違えたとき」だと述べられています。失敗をネガティブに捉えるのではなく、学びのチャンスと捉えることで、子どもの成長を促すことができます。
また、言葉の習得には、機械の音や映像よりも、親が子どもの目を見て話すといった、人間同士の触れ合いが非常に効果的です。
まとめ:科学的根拠に基づいた「待つ」子育て
今回の学びをまとめると、
- 子どもの脳の発達段階を理解し、感情に寄り添う
- 罰や報酬でコントロールするのではなく、内発的な動機付けを引き出す
- 失敗を学びのチャンスと捉え、人間同士の触れ合いを大切にする
ということになります。
これまでの記事で触れてきた「土台づくり」や「考える余白」にも通じる部分がありますね。科学的な根拠を知ることで、焦らず、子どもを信じて「待つ」子育てができそうです。