こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
夏休みといえば、自由研究。 小学生の親なら、いちどはこう思ったことがあるんじゃないでしょうか。
「ねぇ、自由研究って、いったい何をすればいいの……?」
子どもが自分でやりたいことを見つけて、試して、まとめてくれたら理想なんですが、なかなか現実はそううまくいきません。 こちらから「○○はどう?」と聞いたとたん、「じゃあそれでいいよ」なんて言われてしまうと、なんとも複雑な気持ちになりますよね。
今日は、そんな「いざというときのための親の引き出し」を、生成AIの力を借りて用意してみた話です。
自由研究って、こんなに難しかったっけ?
小学生のころの自由研究を、私自身もぼんやりと思い出します。 旅行先で見つけた道路標識の写真を撮って、分類して、まとめたんですよね。あのときはただ楽しかったんですが、今思えば「テーマ」「調査方法」「まとめ方」が自然と揃っていた。つまり、自由研究に必要な要素がちゃんと入っていたんです。
でも、それを子どもに「はい、やってごらん」と言うのはまた別の話。 時代は変わりました。 選択肢は増え、ネット検索すれば膨大な情報が出てきて、逆に混乱します。 「何から手をつけたらいいのか分からない」 それって、親の私たちも同じかもしれません。
生成AIで自由研究のアイデアを出してみた
というわけで、ChatGPTに聞いてみました。 「小学生向けの自由研究のアイデアを教えて」と。
すると、出るわ出るわ…… ほんの数秒で10案、さらに10案、まだまだ出てくる。 これはもう、親として「困ったときの引き出し」としては十分すぎるくらい。
でも同時に、ちょっとした違和感も覚えました。
「自分の頭で考えることって、やっぱり大事にしたいな」
AIの提案はどれも面白くて、ちゃんと調査や実験の要素もあって、まさに“自由研究っぽい”んですが、「自分が知りたいこと」や「不思議に思ったこと」から出発する感覚が少し薄れる気もします。 だからこそ、これは親の心の中にしまっておくのがちょうどいいのかもしれません。
実際にピックアップした10のアイデア
では、実際に生成AIが提案してくれた中から、特に面白かった10案をご紹介します。 「うちの子にはこれが向いてそう」なんて思いながら眺めてみてください。
1. 氷の溶け方形状実験 同じ量の水を球体、立方体、平たい形に凍らせて、どれがいちばん早く溶けるかを比較。 表面積と溶けるスピードの関係を考える、意外と本格的な理科実験です。
2. 家族の歩き方DNA調査 足音を録音して、歩幅やリズムを比較。 「お父さんと似てる!」「意外とママそっくり?」なんて盛り上がりそう。
3. 石鹸の泡立ち科学 水温や水の種類を変えて泡の量と持続時間を調べる。 家で簡単にできるし、条件の違いを比較する訓練にもなります。
4. 近所の猫の行動パターン調査 いつ、どこに猫が出現するかを記録。 天気や気温との関連を調べてみると、まるで小さな生態観察。
5. 手作り楽器の音の科学 ペットボトルや空き缶で楽器を作って、音の違いを調べる。 音の高さと容器の大きさの関係など、物理の入門にぴったり。
6. 雲の種類予報士プロジェクト 毎日、同じ時間に空を撮影して雲の種類を記録。 天気との関係を分析して、**自分だけの“雲予報”**を作成。
7. 野菜の鮮度保持実験 新聞紙・ラップ・密閉容器などで同じ野菜を保存し、どれが長持ちするか比較。 冷蔵庫の整理にもなって一石二鳥です。
8. 紙飛行機の飛距離設計学 紙の種類や折り方、重りの有無を変えて飛距離を計測。 最強の紙飛行機を見つけ出す、理系ごころくすぐる自由研究です。
9. 家の中の温度分布マップ リビング、寝室、キッチンなどの温度を時間ごとに記録して“暑い場所マップ”を作る。 家庭内の熱環境の気づきにもつながります。
10. 街の看板文字調査 商店街で使われている文字(漢字・ひらがな・英語など)の割合をカウント。 地域ごとの雰囲気や多言語性を可視化できます。
実はこれ、私自身が子どもの頃にやった自由研究にそっくりなんですよね。 夏休みに家族で地方に旅行したときに、「標識」「看板」「広告」などの写真を集めて、どんな文字が多いかを分類しました。 当時はスマホもなかったので、全部デジカメで撮って手書きでまとめて……。 今の子どもたちはそれをタブレットやアプリでやるんでしょうかね。 あれから〇十年、ちょっと感慨深いです。
最後に:自由研究の本質は「問い」かもしれない
ここまで10のアイデアをご紹介してきましたが、最後に大事なことをひとつ。
自由研究って、答えを出すためのものじゃなくて、「問い」を立てる練習なのかもしれません。
氷が早く溶ける形は? 雲の形と天気は関係ある? 猫っていつどこに現れるの? ――それって全部、好奇心から生まれた小さな問いですよね。
生成AIは、その「問いの種」をくれる存在です。 でも、それを自分の手で育てるのが、子どもにとっての自由研究。 親としては、種まきの土をならすくらいで、ちょうどいいのかもしれません。
ではでは。