こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
最近、小2の娘が毎朝ランドセルと一緒に、当たり前のようにタブレットを持って登校しています。
授業参観に行けば、先生が黒板の前で話しながら、プロジェクターで教材を映し、タブレットでその場の投票や共有をする場面もあって——正直、私の子ども時代の「小学校」とは、まるで別物に見えました。
「あれ?いまって、こういう授業がフツーなの?」
小学校にまつわる自分の“常識”を、急ピッチでアップデートする必要があると痛感しました。
というわけで、今回は「GIGAスクール構想って結局なに?そして今、どこまで進んでるの?」というテーマで、少し掘り下げてみました。
調べてみると、親としても無関係ではいられない動きがたくさん見えてきました。
GIGAスクール構想とは?——ざっくり解説
文部科学省が主導する「GIGAスクール構想」。これは、2019年度から始まった全国的なICT教育改革です。
第1期(初代GIGA)では、すべての児童生徒に「1人1台端末」と校内Wi-Fiなどのネット環境を整備。
娘が使っているタブレットも、この取り組みの一環です。
そして2024年度からは、第2期「NEXT GIGA」に突入。
ここからは、“整備”から“活用・高度化”のフェーズへと進んでいきます。
端末更新、デジタル教科書の本格導入、生成AIの活用ルール、家庭との情報共有ポータルの整備……などなど。
教育現場がかなり本気で変わろうとしているのが分かります。
今後3〜5年、家庭が知っておきたい「10のトレンド」
私がとくに注目したのは、今後数年のうちに私たち保護者の生活にも直接かかわってくる10の変化です。
以下、簡単にまとめます。
1. 端末リプレース(更新第2波)
→ 初期配備の端末がそろそろ買い替え時期。補助金あり。
→ 家庭Wi-Fi環境の見直しが吉(5GHz帯対応で快適度アップ)
2. デジタル教科書の本格導入
→ 紙と併用しつつ段階的に拡大。読み上げ・文字拡大の練習を家庭でも。
→ 「手書き⇄デジタル」の使い分けも大事。
3. 生成AIの学校活用
→ 作文の下書きや、思考補助としての活用例が進行中。
→ 家庭でも「AIにどこまで任せるか」話し合っておきたい。
4. CBT(コンピュータ形式テスト)導入
→ 国語や算数でオンラインテストが家庭からも受けられるように。
→ アプリの準備と、結果データを活かした家庭学習がポイント。
5. 保護者ポータル拡充
→ 学校との連絡がLINE感覚でポータル化。
→ 評価コメントや健康観察も見える化されていく。
6. 校務DXと先生のICT研修強化
→ 教材がクラウドで共有され、家庭でも復習しやすく。
→ 先生のITスキルもどんどん上がっていく…らしい。
7. 子どもの視力と健康リスク
→ 近視の主因は「長時間の近距離」。ブルーライトは実はあまり関係なし。
→ 20分ごとに6m先を20秒見る「20-20-20ルール」、家庭でも実践したい。
8. タブレットの持ち帰りルール
→ 今後、全国的に「週末+長期休暇」は持ち帰りOKが主流に。
→ 破損時の自己負担など、学校ルールの確認を。
9. STEAM教材の低学年化
→ 小2・小3からでもAI×探究教材が使える時代に。
→ 体験型教材が多く、「学年」よりも「興味」で選ぶのがコツ。
10. 保護者コミュニティの情報共有
→ PTAやLINEで「おすすめアプリ」「使用ルール」情報が活発に。
→ でも、情報の正確さは“公式一次情報”で必ず確認。
理系パパとして考える、家庭のスタンス
私は、「アナログにこだわる」よりも、「デジタルの波にどう乗りこなすか」という視点で向き合いたいと思っています。
もちろん、紙のノートに手書きすることや、音読、暗唱といったアナログな学びには根強い価値があります。
でも、だからこそ「デジタルとどう共存するか」を家庭で考え、環境を整えていくことが大切だと感じています。
生成AIやeポータル、デジタル教科書……それらのツールはあくまで“手段”であって、“主役”は子ども自身の学び。
親としては、道具の仕組みを理解したうえで、どこまで活用していくか、何を線引きするか、子どもと一緒に決めていく。
そしてなにより、「自分で調べて、自分で考える」ことの楽しさを、デジタルも含めた形で伝えていけたらいいなと思います。
おわりに
GIGAスクールという言葉を聞いたとき、最初は「行政のかっこいい横文字でしょ?」くらいに思っていました。
でも、よくよく調べてみると、それはもう“日常”に溶け込んでいる教育の変化なんですよね。
そして、これからの5年間は「端末更新・活用深化・生成AI」という3本柱で、教育のデジタル化がさらに進んでいきます。
学校まかせにせず、家庭でもできることはたくさんある。
情報に振り回されず、うまく付き合っていく。
その姿勢が、子どもにとってもいちばんの「学びのモデル」になるのかもしれません。
ではでは。