都会のはしっこ、2LDKで育ててます。

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【ワールドトピックス】食べるロレックス?ウガンダの朝ごはんとゴリラの森

こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。

本日は、読売KODOMO新聞のワールドトピックス深掘りシリーズの第7弾です。

さて、最新号の2025年11月27日号はどうやらワールドトピックスはお休みみたいなので、少し遡って、2025年10月2日号で紹介されていた「ウガンダ共和国」を取り上げてみます。

ウガンダ
正直に言いますと、私はこの国名を聞いたとき、マーベル映画に出てくる架空の国「ワカンダ」とごっちゃになっていました。「ブラックパンサーの国?」くらいの知識レベルです(すみません)。

GQ Japanより

でも、知らない国を「自分ごと」にするのがこの連載のルール。

今回は、この「ウガンダ」という国の輪郭を、子どもとの会話の種になりそうな記憶のフックで、くっきりさせてみたいと思います。



この記事の3行まとめ

  • 赤道の真下、アフリカの「真珠」と呼ばれるほど緑豊かな高原の国
  • 国民食は高級時計と同じ名前の「ロレックス」(でも数百円!)
  • 「困った時はお互い様」を国レベルで実践する、世界有数の難民受け入れ大国

国の基本情報

まずは、基本データから。

ウガンダ共和国

首都はカンパラです。


Wikipediaより

本州と同じくらいの広さに、5,000万人が暮らしているんですね。人口密度でいうと、結構ギュッとしている印象です。

では、この基本情報からさらに一歩踏み込んで、ウガンダの空気を肌で感じるための「フック」を見ていきましょう。

記憶に残る“フック”になる特徴

チャーチルが絶賛した「アフリカの真珠」とゴリラの森

最初のフックは「アフリカの真珠」です。

アフリカと聞くと、なんとなく乾燥したサバンナや砂漠をイメージしませんか?
ウガンダは少し違います。国土の多くが高原にあり、大きな湖(ビクトリア湖など)に面しているため、緑がとても濃く、気候も穏やかなんです。

かつてイギリスの首相ウィンストン・チャーチルがこの地を訪れた際、その美しさに感動して「アフリカの真珠(The Pearl of Africa)」と呼んだそうです。なんだかロマンチックですよね。

そして、この豊かな緑の森には、世界でも貴重な住人がいます。
それが、マウンテンゴリラです。

photo ACより

世界に1,000頭ほどしかいないと言われるマウンテンゴリラですが、その約半数がウガンダの「ブウィンディ原生国立公園」などに暮らしています。

面白いのは、ゴリラに会いに行くツアーのルールです。
もし私たちが風邪をひいていたら、ゴリラの森には入れません。
なぜなら、ゴリラは人間と遺伝子が98%以上同じで、人間の病気がうつってしまうと命に関わるからです。

「自分たちが動物園の檻の外から見る」のではなく、「彼らの家に、こちらがお邪魔させてもらう」。
そんな謙虚な姿勢が必要な場所なんですね。

ちなみに、ゴリラに会うための許可証は1人あたり数万円〜数十万円と非常に高額です。でも、この収益が地域に学校を建てたり、密猟を防ぐパトロール費用になったりしています。
「守るためにお金をとる」という、現実的でたくましい自然保護の形がここにあります。

屋台で注文するのは「ロレックス」

2つ目のフックは「ロレックス(Rolex)」です。

「えっ、あの高級時計の?」と思いますよね。
ウガンダの街角で「ロレックスください!」と言うと、出てくるのは時計ではありません。

熱々の薄焼き卵と野菜を、チャパティ(小麦粉の薄いパン)でくるくると巻いた料理です。

ダイヤモンド・オンラインより

なぜロレックスなのか。
理由はシンプルで、「Rolled Eggs(ロール・エッグス)」と言っているうちに、なまって「ロレックス」になったのだとか。なんとも力が抜けるような、愛らしい由来です。

これはウガンダの国民的なファストフード。
学生街や朝の屋台では、鉄板に卵を割り入れ、キャベツや玉ねぎを散らし、ジュワッと焼けるいい匂いが漂います。それをチャパティで巻いて紙に包んで渡してくれる。
値段も数十円〜百数十円程度と、学生のお財布に優しいエネルギー源です。

「壁」を作らず「土地」を与える難民支援

最後のフックは「世界有数の難民受け入れ国」という事実です。

ウガンダは、アフリカで最も多くの難民を受け入れている国の一つです。
その数は150万人以上(2023年時点)とも言われています。

すごいのは「数」だけではありません。「受け入れ方」が非常にユニークなんです。

多くの国では、難民は「難民キャンプ」というフェンスで囲まれた場所に集められ、移動の自由が制限されることが少なくありません。
しかし、ウガンダの政策は「居住地と土地を与える」というものです。

難民として逃れてきた家族に対し、家を建てるための土地と、農業をするための畑を割り当てます。
そこで作物を育て、自立して生活することを促すのです。さらに、移動の自由もあり、就職することも認められています。

なぜ、決して裕福とは言えないウガンダが、これほど寛容になれるのでしょうか。
背景には、ウガンダの人々自身も過去の内戦で難民になった経験を持つ人が多いことや、「困った時はお互い様」というアフリカ伝統の考え方があると言われています。

「助けてあげる」という上からの目線ではなく、「隣人として共に暮らす」。
壁を作る国もあれば、畑を分け合う国もある。
子どもと「豊かさってなんだろう?」と話すきっかけになりそうです。

まとめ:この国から感じたこと

ウガンダ

調べる前は、ぼんやりとした「アフリカのどこかの国」という記号でしかありませんでした。

しかし、記憶に残りそうな特徴をフックに調査してみると、

チャーチルが愛した緑豊かなゴリラの森」
「高級時計と同じ名前の庶民派グルメ・ロレックス」
「自分の畑を分け与えるような、懐の深い難民政策」

として、少しだけ輪郭がはっきりしました。

特に印象に残ったのは、ゴリラを守るルールも、難民を受け入れる仕組みも、とても「人間くさい工夫」に満ちていることです。
ただ美しいだけでなく、生きるための知恵とたくましさが詰まった国。

今度、卵焼きを作る時は、ぜひ「これ、ウガンダではロレックスって言うんだよ」と話してみてください。そこから、遠い国のゴリラや、優しさについての会話が生まれるかもしれません。

ではでは。