こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
8月1日に公開される劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』。
我が家の小2娘はドラマシリーズからどっぷりハマっており、今回の映画も家族で観に行く予定です。
内容については、映画を観てから改めて感想を書こうと思っていますが、今回は少し変わった視点から書いてみようと思います。
ドラマに出てくる賀来賢人さん演じる音羽尚(おとわ・なお)。
厚労省から派遣された“医系技官”という役どころですが、聞き慣れない肩書きだったので、気になって調べてみました。
私は医療の専門家ではありませんが、できるだけ正確な情報をもとに、分かりやすくまとめてみます。
「医師なのに官僚?」医系技官とはどんな仕事?
まず、医系技官(いけいぎかん)とは、医師または歯科医師の資格を持ち、厚生労働省などの官庁で働く専門官僚のことです。
ざっくり言うと、現場の医療経験を活かしつつ、国の医療制度や公衆衛生政策をつくる人たち。
主に厚労省の医政局や健康局といった部署にいて、診療報酬や感染症対策、医療制度の改革、救急体制の構築など、かなり幅広い業務に関わっているようです。
また、地方厚生局や空港の検疫所、内閣官房、環境省、文科省、防衛省といった他省庁にも出向して、医療や保健分野の専門家として政策に関わっているケースもあるそうです。
いわば「医療のプロが、行政の中で制度を整えていく役目」なんですね。
キャリアは?どうやってなるの?
医系技官になるには、厚労省が実施する医系技官採用試験に合格する必要があります。
国家公務員総合職のような一般的な筆記試験ではなく、書類と複数の面接を中心に選考が行われているとのこと。
応募条件として、医師または歯科医師免許の取得と、一定年数の臨床経験(目安は2年以上)が必要です。
中には、病院で長年勤務した後にキャリアチェンジとして入省する人もいるようで、経歴はさまざま。ただし、省内での昇進などを考えると、若いうちに入ったほうが有利という話もあるそうです。
厚労省に入ってからは、2年ごとを目安に異動を繰り返し、厚労省本省、出先機関、他省庁を行き来しながらキャリアを積んでいきます。
年収や働き方はどうなっている?
気になる給与や働き方についても調べてみました。
医系技官の給与は、国家公務員の行政職俸給表(一)に基づいて決まり、そこに「本府省業務調整手当」や「初任給調整手当(最大5万1,100円)」が加算されるとのこと。
モデルケースとしては以下のようなイメージだそうです:
- 医師免許取得後3年目程度:年収約540万〜660万円
- 7年目:約620万〜750万円
- 15年目:約810万〜980万円
役職が上がっていけば、最終的には年収1,000万円を超えることもありますが、民間の開業医や病院勤務医と比べて高いわけではないようです。
とはいえ、土日休み・定時勤務・年20日の有休・育休制度あり・共済年金といった公務員としての安定した福利厚生があり、家庭と両立しやすい点は大きな魅力に思えました。
ドラマの「音羽先生」はどこまでリアル?
最後に、ドラマに描かれた“医系技官像”がどこまで現実に近いのか、という点についても簡単に。
音羽尚は、厚労省の医政局に所属する課長でありながら、医師としてMERチームに派遣されて救命活動を行うという、かなりドラマチックな役回りです。
調べてみると、こうした“潜入的な派遣”や“現場での救命医療”はフィクションならではですが、
- 医師免許を持つ官僚
- 政策と現場の狭間で葛藤する姿
- 災害医療などで現場に近いところでの判断が求められる役割
といった点は、実際の医系技官にも通じる要素があるようです。
また、ドラマの後半で描かれた「MERの全国展開」において、音羽先生が政策的な旗振り役として動いていく姿は、まさに医系技官の“政策づくりの顔”と言えるかもしれません。
おわりに:医療を支える「見えない仕事」
今回、『TOKYO MER』をきっかけに「医系技官」という存在について調べてみました。
調べれば調べるほど、彼らの仕事は派手さはないけれど、日本の医療の根幹を支えていることがよくわかります。
医師としての知見を持ちながら、デスクワークで政策を練る。
病気の人を直接診るわけではなくても、何万人、何百万人の健康に関わる仕事。
映画で描かれるような「命を救うヒーロー」とはまた違ったかたちで、静かに、でも確かに社会を良くしている人たちなんだなと感じました。
こういう仕事があることを、娘と一緒にドラマを観ながら知れたのは、ちょっと得した気分です。
映画の感想はまた改めて。
ではでは。