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品川翔英中学校高等学校を徹底解説|定期テスト廃止とメンター制で“自律”を育てる学校

こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。

最近、教育業界のニュースを見ていると、「定期テストの廃止」や「校則の見直し」といった話題をよく目にしませんか?

これまでの「当たり前」を疑い、生徒の「自律」をどう促すか。

公立・私立を問わず、学校のあり方そのものが大きく変わろうとしている過渡期なのかもしれません。

これまでも、そんな視点でいろいろな首都圏の中学校を調べて記事にしてきました。

もしよろしければ、こちらのまとめページもご覧ください。

👉 首都圏中学調査まとめ|公立・国立・私立・女子校・共学校別リンク集【随時更新】

さて、今回調査したのは、まさにそんな学校、東京都品川区の品川翔英中学校高等学校です。

学校HPより

2020年の共学化・校名変更以降、矢継ぎ早に新しい取り組みを導入し、注目を集めています。

  • 定期テスト廃止」って本当? どうやって成績をつけるの?
  • 生徒が担任とは別にメンターを選ぶ「ダブルサポート体制」とは?
  • ハワイ、セブ島、カリフォルニア… 豊富な海外研修の中身は?

基本情報から独自の革新的な取り組み、充実した海外研修、そして気になる口コミまで、今回もじっくり深掘りしていきたいと思います!

3行でわかる!品川翔英中学校高等学校のポイント

  • 生徒が指導教員を選ぶ「メンター制」や「定期テスト廃止」など、自律学習を促す仕組みが満載。
  • 廊下と教室の壁がない新校舎や、あえて本を置かない図書室など、施設面でも従来の常識を覆す環境。
  • 口コミでは「生徒の自主性を尊重する」「ICT活用が進んでいる」と高評価な一方、進学実績はこれからの伸びに期待する声も。

まずは基本情報から|品川翔英中学校高等学校

まずは、品川翔英中学校高等学校の基本的な情報から確認していきましょう。

品川区の西大井、大井町エリアにあり、複数の路線が使えるのでアクセスは抜群ですね。


小学校からの内部進学もありつつ、高校からの募集も行っている併設型の中高一貫校です。
大学系列校ではありませんが、その分、多様な進路選択が可能になりそうです。

世界をフィールドに|希望に合わせて選べる海外研修

次にグローバル教育についてまとめます。

品川翔英の海外研修は、中1全員参加の国内プログラムから、希望者が参加できる各国のサマーキャンプ、さらには1年間の長期留学まで、かなりステップアップしやすい構成になっています。

(※最新の情報は必ず公式サイトをご確認ください).


サマーキャンプ(アメリカ・カリフォルニア)

  • 研修地: アメリカ(カリフォルニア州
  • 期間: 夏休み中の2週間
  • 対象者: 中学生・高校生(希望者)
  • 研修内容: 異文化交流・語学研修旅行。ホームステイをしながら語学学校に通学します。午前中は英語レッスン、午後は品川翔英オリジナルのアクティビティを実施。

サマーキャンプ(カナダ・ヴィクトリア)

  • 研修地: カナダ(ヴィクトリア)
  • 期間: 夏休み中の3週間
  • 対象者: 中学生・高校生(希望者)
  • 研修内容: ホームステイ&語学学校通学スタイル。午前中のレッスンの後、午後は様々なアクティビティを行います。ヴィクトリア州議事堂見学などの文化体験も含まれているのが特徴です。

サマーキャンプ(ハワイ)

  • 研修地: アメリカ(ハワイ)
  • 期間: 11日間
  • 対象者: 中学生・高校生(希望者)
  • 研修内容: ホームステイまたは現地滞在をしながら語学学校に通学。英語レッスンとアクティビティを組み合わせたプログラムです。

サマーキャンプ(フィリピン・セブ島)

  • 研修地: フィリピン(セブ島
  • 期間: 夏休み中の2〜3週間
  • 対象者: 中学生・高校生(希望者)
  • 研修内容: こちらもホームステイ&通学スタイル。マンツーマンレッスンが多いセブ島留学は、英語を話す度胸をつけるのに良さそうですね。

ウィンターキャンプ

  • 研修地: アメリカ(カリフォルニア)、カナダ(ヴィクトリア)、ハワイ(アメリカ)、フィリピン(セブ島)※年度により異なる可能性あり
  • 期間: 冬休み中の2〜3週間
  • 対象者: 中学生・高校生(希望者)
  • 研修内容: 夏休みだけでなく冬休みにもチャンスがあるのは嬉しいですね。内容はサマーキャンプ同様、語学学校への通学とアクティビティが中心です。

新留学コース(中学3年次・高校1年次 1年間留学)

  • 研修地: オーストラリア、カナダ、ニュージーランドアメリカなどの提携校
  • 期間: 中学3年生または高校1年生から1年間
  • 対象者: 新留学コース選択者
  • 研修内容: これがすごい。コースを選択すると1年間の留学が必須となります。現地校に通学し、ホームステイまたは寮生活。帰国後は留年することなく次の学年に進める仕組みです。本気で英語をモノにしたい子には強力な選択肢です。

TOKYO GLOBAL GATEWAY(TGG)研修

  • 研修地: 東京都江東区青海(TOKYO GLOBAL GATEWAY
  • 期間: 日帰り
  • 対象者: 中学1年生(全員参加)
  • 研修内容: 中1全員で参加する体験型プログラム。少人数グループにネイティブティーチャーがつき、レストランや病院などのシチュエーションで英語を疑似体験します。まずは「英語を使う楽しさ」を知るところからスタートですね。

これだけ選択肢が豊富だと、最初はTGGや近場のキャンプから始めて、自信がついたら1年留学へ…といったロードマップも描きやすそうです。
今後はイギリスやオーストラリアへの研修地域拡大も検討中とのことで、さらに選択肢が増えるかもしれません。

品川翔英ならではの強み|「自律」を育む革新的な仕掛け

さて、ここからは品川翔英独自のユニークな取り組みを見ていきます。
「学校ってこうだよね」という固定観念を崩すような、新しい仕掛けがたくさんありました。

1. 自分で先生を選ぶ!「メンター制」×「クラス担当」

通常のクラス担任とは別に、生徒自身が指導教員(メンター)を選べる制度があるそうです。

「この先生なら話しやすい」「進路の相談をしたい」と自分で選んだ先生なら、悩みも打ち明けやすいですよね。 選ぶプロセス自体が「自分にはどんなサポートが必要か」を考える自己分析の機会にもなっているそうです。

2. 定期テスト廃止と「スモールステップ学習」

品川翔英には、いわゆる「中間・期末テスト」がありません。
その代わりに実施されているのが、年10回の「確認テスト」。

範囲の広い定期テストだと、どうしても「一夜漬け」になりがち。
それを防ぎ、こまめに学習の定着度を測ることで、勉強を習慣化させる狙いです。
基準点に満たない場合は、放課後にしっかりと補習(指名補習)があるそうなので、置き去りにされる心配もなさそうです。

3. 校内にある放課後塾?「ラーニングセンター」

校内にはリクルートと共同運営する「ラーニングセンター」があり、自習室や質問対応の場として機能しています。
ここでの学習履歴や質問内容は翌日には先生に共有されるシステムだとか。

「昨日ここにつまずいていたな」と先生が知った上で授業をしてくれるなんて、効率的ですし、何より安心感があります。

4. 壁がない!?2023年完成の革新的新校舎

2023年に完成した新中央校舎は、なんと「教室と廊下の壁がない」設計。
開放的な空間で、2クラス合同授業を行ったり、可動式パーティションでレイアウトを変えたりと、授業スタイルも自由自在です。

机や椅子もキャスター付きで、アクティブラーニングに特化した作りになっています。

5. 「あえて本を置かない」図書室

図書室もユニークです。約4万冊の蔵書のうち、開架されているのは厳選された1,000冊ほど。
残りはスマホで検索して出庫するスタイルです。

表紙を見せる「面出し」陳列や、「ダンボールガチャ」などの仕掛けで、生徒が思わず本を手に取りたくなる工夫が凝らされています。
結果として貸出数が倍増したそうですから、すごいアイデアですよね。

6. 卒業時の羅針盤「品川翔英GP7」

「学び続けるLEARNER」として、卒業までに身につけてほしい7つの力(愉しむ力、主体性、自律性、協働性、批判的思考力、創造力、貢献する力)を「GP7」として定義しています。
メンター制や探究学習も、すべてはこの力を育てるために繋がっているんですね。

気になる「リアルな声」は?口コミを調査しました

これだけ改革が進んでいると、実際に通っているご家庭の反応も気になりますよね。
「みんなの中学情報」や「インターエデュ」などの口コミを中心に、リアルな声を調査・分析してみました。

(※あくまでも個人の感想であり、匿名掲示板の性質上、主観や事実と異なる情報が含まれる可能性がある点をご留意ください。).

全体的な印象としては、「自主性を尊重する校風」「施設・ICT環境の充実」を評価する声が多い一方で、「進学実績の確立はこれから」という点や、「費用面」については冷静な意見も見られました。

良い口コミ:生徒の主体性と環境面が高評価

  • 生徒主体の活気ある校風

    「校長の改革で生徒主体の授業が増えた」

    行事や委員会活動などで生徒が中心になって動く場面が多く、「生きる力が育まれている」と感じる保護者が多いようです。

  • ICT・施設がすごい

    「オンライン対応が早くて安心できた」

    「図書館や施設が整っていて良い」

    新校舎や図書館などのハード面はもちろん、iPadなどの端末活用、オンライン授業への切り替えの速さなど、デジタル環境への対応力は非常に高く評価されています。

  • 居場所がある雰囲気

    「男子も女子も学校で居場所があるようです」

    共学化して日が浅いですが、男女ともに穏やかに過ごせている様子が伺えます。

気になる口コミ:実績への期待と費用面

  • 進学実績は「これから」

    改革後の卒業生の実績がまだ完全には出揃っていないため、偏差値や大学合格実績については「未知数」「これからに期待」という声が多かったです。 実績重視のご家庭は、今後の動向を注視する必要がありますね。

  • 自由ゆえの自己責任

    「自由度が高くて良い」という反面、「自己管理ができないと置いていかれる」という指摘もありました。 手取り足取り管理する学校ではないので、自分で動く姿勢が求められそうです。

  • 費用面の透明性

    「(一部)留学コースなどの費用が高額と聞いた」

    豊富な海外研修やオプションプログラムは魅力的ですが、参加すれば当然費用はかかります。 トータルでどのくらいかかるのか、説明会などでしっかり確認しておいたほうが良さそうです。

口コミをどう解釈するか? 私の視点

これらの口コミを見て、私が感じたのは、この学校は「待っているだけの子には厳しいかもしれないが、やりたいことがある子には最高の環境」だということです。

メンターを自分で選ぶのも、壁のない教室で学ぶのも、結局は「主体性」が問われます。

「先生に言われたことをきっちりやる」タイプよりも、「多少失敗してもいいから、自分で決めて動きたい」というタイプのお子さんの方が、この学校のシステムを使い倒して大きく伸びる気がします。

まとめ|品川翔英はどんな家庭におすすめ?

ここまで、品川翔英中学校高等学校について調査してみました。

最後に、この学校はどんなご家庭、どんなお子さんにおすすめできるのか、私なりにまとめてみたいと思います。

品川翔英中学校高等学校は、

  • 「偏差値」だけでなく「自律する力」や「非認知能力」を育てたいご家庭 (メンター制やルーブリック評価など、新しい教育指標に共感できる方)

  • 新しい環境やICTを使った学習に抵抗がないご家庭 (壁のない教室や、デジタルを駆使した学びにワクワクできる方)

  • 海外研修などのチャンスを積極的に掴み取りたいお子さん (豊富なプログラムの中から、自分で選んで挑戦したい方)

に、特にフィットする学校ではないでしょうか。

定期テスト廃止」という言葉のインパクトだけでなく、その裏にある「自ら学ぶ子を育てたい」という学校の強い意志を感じました。

ではでは。