こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
先日、小学2年生の娘と大阪関西万博を訪れたときのこと。
その時の記事はこちら↓
駅やホテルでエスカレーターに乗った娘となんでだろうね?と話していました。
東京での「左立ち」が当たり前のように染みついている私にとっても、関西の「右立ち文化」は何度訪れても少し新鮮です。
「郷に入っては郷に従え」ということで、我が家も大阪滞在中はしっかり右側に立っていましたが、子どもに「どうして?」と聞かれると改めて考えさせられます。
そこで今回は、このエスカレーターの立ち位置の謎について、少し調べてみることにしました。
すると、当たり前だと思っていた「通説」が、実はそうではないかもしれない…という面白い事実が見えてきました。
- 3行まとめ
- 大阪の「右立ち」、起源とされる2つの有力な説
- 一方で、東京の「左立ち」はさらに謎が多い?
- 「片側空け」から「両側立ち」へ。変わりゆくエスカレーターの新常識
- 娘からの「なんで?」に、どう説明するか
- まとめ:起源は謎でも、文化として根付いているのが面白い
3行まとめ
- エスカレーターで大阪が「右立ち」、東京が「左立ち」なのはなぜ?
- 実は起源は謎だらけ。有力とされる「阪急説」や「大阪万博説」の真相に迫ります。
- あなたの常識が変わるかも?安全のために推奨される最新マナーも解説。
大阪の「右立ち」、起源とされる2つの有力な説
大阪に行ったことがある方なら、一度は「右立ちルール」に少し戸惑ったことがあるはず。 この文化、一体どこからやってきたのでしょうか。娘に説明するためにも、その起源とされる説を整理してみました。
有力説①:阪急電鉄のアナウンスがきっかけ?
調べていく中で、最も具体的で信憑性が高いとされているのが、この「阪急電鉄が発祥」という説です。
話は1967年頃にさかのぼります。当時、阪急電鉄の梅田駅(現:大阪梅田駅)に、非常に長く、多くの人が利用するエスカレーターが設置されました。
その際、利用客の安全と流れのスムーズさを考えた阪急電鉄が「お急ぎの方のために左側をおあけください」というアナウンスを始めたそうです。
これがきっかけとなり、利用者の間で「右に立ち、左を空ける」という習慣が広まり、関西一円に定着していった…というものです。
企業名や場所が特定されているため、多くのメディアから有力な説として支持されています。
ただし、当時の記録といった決定的な物証が残っているわけではなく、これもまた「確実な事実」とまでは断定できないようです。
有力説②:1970年の大阪万博がきっかけ?
こちらも非常に有名で、多くの方が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「大阪万博説」です。
1970年に開催された大阪万博には、世界中から多くの人が訪れました。
当時、世界的には歩行者は「右側通行」が主流。
そのため、海外からの来場者に合わせ、会場内のエスカレーターで「右立ち」を呼びかけた、という説です。
万博という巨大イベントでのルールが、そのまま関西のスタンダードとして根付いた、という考え方ですね。
しかし、こちらも当時の万博協会や警備記録などに「右立ちを呼びかけた」という公式な記録は見つかっていないのが現状です。
あくまで状況証拠から生まれた「有力な通説」の一つ、と捉えるのが正確かもしれません。
一方で、東京の「左立ち」はさらに謎が多い?
関西の謎を探っていると、今度は「じゃあ、東京はなんで左立ちなの?」という新たな疑問が湧いてきます。
こちらも調べてみましたが、結論から言うと「東京の左立ちの起源は、大阪以上に謎に包まれている」ようです。 よく語られる説に、「日本の百貨店がロンドンの地下鉄を参考にした」というものがありますが、この説もそれを裏付けるような公式な記録は見当たりません。
つまり、東京の左立ち文化は「誰かが明確な意図をもって始めた」というよりは、「自然発生的に、なんとなくそうなっていった」というのが実際のところなのかもしれません。
「片側空け」から「両側立ち」へ。変わりゆくエスカレーターの新常識
ここまで地域の文化の謎を追ってきましたが、実は今、この「片側空け」の慣習そのものが見直されつつあります。
皆さんも駅などで「エスカレーターは歩かないで」というアナウンスを耳にする機会が増えたのではないでしょうか。
背景にあるのは「安全」の問題です。
エスカレーターで片側を空けると、急いでいる人がそこを歩いたり走ったりします。
これが立ち止まっている人との接触事故につながるケースが後を絶ちません。
また、体の不自由な方や怪我をしている方など、どちらかの手すりにしかつかまれない人もいます。
そうした方が、周囲の「片側を空けなければ」という無言のプレッシャーを感じてしまう、という問題も指摘されています。
こうした背景から、現在では多くの鉄道会社が「エスカレーターでは歩かず、手すりにつかまって両側にお立ちください」というキャンペーンを全国的に展開しています。
長年続いてきた文化も、これからは「安全のために両側に立つ」という新しいルールへと、少しずつ変わっていくのかもしれません。
娘からの「なんで?」に、どう説明するか
さて、ここまで調べてきた私。
この素朴な質問には、最終的にこう答えようと思います。
「大阪のエスカレーターのルールには、面白い説が2つあってね。
ひとつは、昔、梅田の駅に長ーいエスカレーターができたとき、『急ぐ人のために左側を空けてあげようね』ってアナウンスが始まった説。
もうひとつは、もっと昔にあった大阪万博っていう世界中のお祭りのときに、外国の人に合わせて右側に立つようになった説。
どっちが本当の始まりかは、昔のことではっきりとは分からないんだって。
でも、たくさんの人が集まる場所で、みんなが気持ちよく過ごせるようにできたルールみたいだよ」.
小学生に伝えるには、少し詳しすぎたかもしれません。
でも、たった一つの「正解」を示すのではなく、「色々な説があって、本当のことはまだ謎なんだよ」と伝えることも、子どもの知的好奇心をくすぐる上で大切かな、なんて思いました。
まとめ:起源は謎でも、文化として根付いているのが面白い
今回、エスカレーターの立ち位置について改めて調べてみた結果をまとめてみます。
- 大阪の「右立ち」文化は、「阪急電鉄説」や「大阪万博説」が有名だが、どちらも決定的な証拠はなく、起源は今も謎に包まれている。
- 東京の「左立ち」文化はさらに起源が不明確で、自然発生的に広まった可能性が高い。
- 地域ごとの慣習として長く続いてきたが、現在は安全上の理由から「歩かずに両側に立ち止まる」ことが全国的に推奨されている。
結局のところ、はっきりとした起源は分からない。
でも、それが一つの「文化」として地域にしっかりと根付き、私たちの生活の一部になっている。
そして、時代や価値観の変化とともに、その文化もまた新しい形に変わろうとしている。
旅行先でのちょっとした違和感から始まった今回の調査でしたが、歴史の面白さや社会の変化を改めて感じる、とても良い機会になりました。
皆さんも、旅先で「これって、うちの地元と違うな」と感じることがあったら、ぜひその背景を調べてみてください。
きっと、面白い発見が待っているはずです。
ではでは。