都会のはしっこ、2LDKで育ててます。

小学生と暮らすリアルを、少しだけ理論的に語ってみるブログ

「銀座」ってそもそも何?調べてわかった地名の正体

こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。

前回の記事で、NHKの人気番組『ブラタモリ』の函館回をきっかけに、「うだつ」という言葉の由来についてブログを書きました。

「うだつが上がらない」の本当の意味は?ブラタモリ函館回で知った豆知識

今回はその番組内で直接取り上げられたテーマではないのですが、視聴中にふと気になった言葉があったので、それをきっかけに自分なりに調べてみた話です。

その言葉とは──「銀座」。

函館の町に「銀座通り」という地名が出てきたとき、「あれ?東京の銀座と関係あるの?」と引っかかりました。

戸越銀座、上野広小路銀座、大宮銀座……なんとなくあちこちで見かける「○○銀座」。でも、それって一体どういう意味なの?どこから来てるの?

そんな素朴な疑問から、「銀座」の正体をたどってみました。

銀座の語源は「銀貨をつくっていた役所」だった

調べてみると、「銀座」という地名のルーツはとても実用的なものでした。

語源は、江戸時代に銀貨を鋳造していた「銀座役所(ぎんざやくしょ)」です。

銀座発祥の地碑(https://tokyo-trip.org/spot/visiting/tk0971/より)

家康による貨幣制度の整備

江戸幕府を開いた徳川家康は、全国共通の貨幣制度を整えるべく、金・銀・銅といった金属ごとに鋳造・管理のための「座(ざ)」という専門の役所をつくりました。

もともとこの銀座役所は、京都の伏見に設置されていたそうです。

その後、家康の本拠地・駿府(今の静岡市)に移転し、最終的に慶長17年(1612年)に江戸・現在の銀座2丁目あたりへ移されました

通称から正式な町名へ

当時の正式な町名は「新両替町」でしたが、人々はそこを通称で「銀座」と呼ぶようになり、この呼び名が定着。

明治2年(1869年)には正式に「銀座」という町名として公示され、今に至ります。

「金座」「銅座」も存在していた

「銀座」があるなら、他の金属はどうなんだろう?と思って調べてみたら、ちゃんとありました。

  • 金座:小判などの金貨を鋳造する役所。現在の日本銀行本店のある日本橋周辺に置かれていたそうです。
  • 銅座:銅貨の鋳造・銅の取引を担う役所で、特に長崎に設けられました。海外交易とも深い関わりがあったようです。

これらの名残は、現在の地名にも残っています。

「座」って、歴史的には貨幣だけじゃなく、いろいろな業種にあったようですが、ここでは貨幣鋳造に特化した話に絞っておきます。

なぜ日本中に「○○銀座」があるのか?

函館だけでなく、「○○銀座」という名前は全国各地にあります。

でもそれらの場所に、銀貨鋳造所があったわけではないんですよね。

東京・銀座の“ブランド力”にあやかって

明治以降、東京の銀座はレンガ造りの建物が立ち並ぶモダンな街として急速に発展し、「ハイカラ」や「文明開化」の象徴的な場所になりました。

この華やかさや賑わいにあやかって、

「うちの商店街も活気づけたい!」
→ 「銀座って名前にしたらそれっぽくなるかも」

という流れで、「○○銀座」という通り名や商店街名が広がっていったそうです。

つまり、「銀座」という言葉自体が「賑わい」「繁華街」「活気」といったイメージをまとった“地名のブランド”になったというわけです。

実在する「銀座」の例をいくつか

少し掘ってみただけでも、いろんな「銀座」が見つかりました。

正式な地名になっている例

通称や商店街の愛称として使われている例

こうして見ていくと、「銀座」は“地名”であると同時に、“イメージ戦略”の道具にもなっているんだな、と感じます。

銀座の正体を調べて思ったこと

私は歴史の専門家でもなんでもないけれど、こういうちょっとした疑問を調べていくと、意外なところに歴史が隠れているのが面白いなと思います。

今回の「銀座」は、もともとは貨幣制度の要としての機能的な役所名だったものが、街の名前になり、そして全国各地に派生していった──

まるで文化の波が広がるような、不思議な伝播の仕方ですよね。

普段、何気なく通っている道や見ている地名にも、こんな物語があるかもしれないと思うと、なんだか散歩の目線も変わってきます。

おわりに:調べてみると、見える景色がちょっと変わる

今回の「銀座」については、「ブラタモリ」の函館回で紹介されたわけではありません。

でも、あの番組って本当に不思議で、街の何気ない風景や地名を見ているうちに、こちら側のアンテナが刺激されて、「あれ?」と気になることが増えるんですよね。

今回はまさにその“気づき”から、自分で調べてみた結果、面白い背景に出会えた──というお話でした。

気になったことをそのままにせず、ちょっと調べてみるだけで、知識の地層が一枚増える。
そんな感覚が、私はけっこう好きです。

ではでは。