こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
最近、首都圏の女子校では、単なる英語教育を超えた「グローバル教育」や、答えのない問いに挑む「探究学習」に力を入れる学校が本当に増えてきましたよね。
偏差値や進学実績だけでなく、「これからの社会で本当に必要な力」をどう育てるか、各校の特色が鮮明になってきている気がします。
これまでも、そんな視点でいろいろな首都圏の中学校を調べて記事にしてきました。
もしよろしければ、こちらのまとめページもご覧ください。
👉 首都圏中学調査まとめ|公立・国立・私立・女子校・共学校別リンク集【随時更新】
さて、今回調査したのは、まさにその「探究学習」と「グローバル教育」、さらに「芸術教育」にも力を入れている、東京都練馬区の富士見中学高等学校です。
- 学校が掲げる独自の教育指標「17の力」って、具体的にどんな内容?
- 創設者が美術館の設立者!?「本物の芸術」に触れる環境とは?
- 全国トップレベルのダンス部の実績は?
基本情報から独自の取り組み、充実した海外研修、そして気になる口コミまで、今回もじっくり深掘りしていきたいと思います!
- 3行でわかる!富士見中学高等学校のポイント
- まずは基本情報から|富士見中学高等学校
- 練馬から世界へ|充実選択肢の海外研修プログラム
- 富士見ならではの強み|「17の力」と「本物の芸術」を育む教育
- 気になる「リアルな声」は?口コミを調査しました
- まとめ|富士見はどんな家庭におすすめ?
3行でわかる!富士見中学高等学校のポイント
- 西武池袋線 中村橋駅から徒歩3分という抜群のアクセスと、清潔で充実した施設が魅力。
- 独自の教育指標「17の力」を軸にした探究学習と、本物の芸術に触れる美術教育が特色。
- 短期~長期まで非常に多彩な海外研修プログラムが用意されている。
まずは基本情報から|富士見中学高等学校
まずは、富士見中学高等学校の基本的な情報から確認していきましょう。
- 設置区分: 私立
- 性別区分: 女子校
- 系列校:
- 小学校: 無
- 大学: 無
- 高校募集: 無(完全中高一貫校)
- 学校公式サイト: https://www.fujimi.ac.jp/
西武池袋線「中村橋駅」から徒歩3分という駅近アクセスが際立っていますね。
通学の負担が少ないのは本当に助かります。
練馬から世界へ|充実選択肢の海外研修プログラム
まずグローバル教育についてまとめます。
プログラムの選択肢はとにかく豊富。
希望者制のプログラムが短期・中期・長期と、アジアから欧米まで幅広く用意されています。
(※最新の情報は必ず公式サイトをご確認ください)
アメリカ語学研修
- 研修地: アメリカ・オレゴン州セーラム
- 期間: 2週間(7月下旬~)
- 対象者: 高校1年生・約40名
- 研修内容: 大学のキャンパスを使った富士見オリジナル研修。英語レッスンとアクティビティを実施。同世代のアメリカ人生徒が数名ジュニアカウンセラーとして参加し交流する。滞在はホームステイ。
オーストラリア語学研修
- 研修地: オーストラリア・クイーンズランド州サンシャインコースト(ブリスベン)
- 期間: 2週間(8月上旬~)
- 対象者: 高校1年生・約20名
- 研修内容: クイーンズランド州ブリスベンにある私立女子校での富士見オリジナル研修。英語レッスンとバディとの授業体験、小学生への日本文化紹介など現地生徒との交流を実施。滞在はホームステイ。
イギリス語学研修
- 研修地: イギリス・オックスフォード
- 期間: 2週間(7月下旬~)
- 対象者: 高校1年生・約20名
- 研修内容: オックスフォードの語学学校が実施している中高生向けプログラム。世界各国から集まる同世代と一緒に寮生活をしながら、英語レッスンやアクティビティを体験する。
ターム留学
- 研修地: ニュージーランド/オーストラリア
- 期間: 3ヶ月(7月下旬~)
- 対象者: 高校1年生・最大12名
- 研修内容: 3ヶ月間の中期留学プログラム。現地校に通いながら異文化体験と英語力向上を図る。
北米1年留学
- 研修地: アメリカ/カナダ
- 期間: 1年(8月下旬~)
- 対象者: 高校1年生・最大10名
- 研修内容: 1年間の長期留学プログラム。現地の高校で学びながら、語学力と国際感覚を養う。
オセアニア1年留学
- 研修地: ニュージーランド/オーストラリア
- 期間: 1年(1月下旬~)
- 対象者: 高校1年生・最大10名
- 研修内容: 1年間の長期留学プログラム。現地の高校で学びながら、語学力と国際感覚を養う。
台湾・教育旅行
- 研修地: 台湾・曙光女子高級中學(姉妹校)
- 期間: 6日間(3月下旬~)
- 対象者: 中学3年生~高校2年生・約15名
- 研修内容: 姉妹校である曙光女子高級中學を訪問し、現地生徒との交流や台湾の文化体験を実施。
台湾・夏期学校体験
- 研修地: 台湾・曙光女子高級中學(姉妹校)
- 期間: 2週間(7月下旬)
- 対象者: 高校1年生・2年生・2名
- 研修内容: 姉妹校での夏期学校体験とホームステイ。現地の学校生活を体験しながら国際交流を深める。
高1での短期・中期・長期留学の選択肢がここまで揃っている学校も珍しいのではないでしょうか。
富士見ならではの強み|「17の力」と「本物の芸術」を育む教育
さて、ここからは富士見ならではのユニークな取り組みを見ていきます。
充実したグローバル教育だけでなく、「探究学習」と「芸術教育」という、一見するとタイプの違う要素がどう組み合わさっているのか、気になります。
1. 「17の力」を軸とした体系的な探究学習

まず注目したいのが、「社会に貢献できる自立した女性」に必要な力を「17の力」として独自に定義し、教育の中核に据えている点です。
「自分と向き合う力」「人と向き合う力」「課題と向き合う力」の3つを大枠に、「自分の意見を形成する力」「チャレンジする力」など、具体的な17項目を設定。
授業や活動ごとに「今、どの力を伸ばしているのか」を生徒に明示し、年度末には生徒自身が全項目について振り返り、次の目標を立てるという独自のルーブリック評価(評価基準)システムを採用しているとのこと。
ルーブリック評価については、「自己調整学習」の記事でも紹介しています。
探究学習が注目されていますが、「何を」「どう」伸ばすのかをここまで体系化し、「見える化」しているのは非常にユニークだと感じました。
2. 創設者ゆかりの本物の芸術に触れる美術教育
学校の創設者である山崎種二氏は、日本画専門美術館「山種美術館」の創設者でもあるそうです。
そのご縁で、学校も400点以上の美術品を所蔵しており、校内の廊下や階段など、いたるところに本物の絵画や彫刻が飾られているとのこと。

日常的に本物の芸術に触れられる環境というのは、とても贅沢ですよね。多感な時期に本物に触れることで育まれる感性も大きいと思います。
2024年度からは中学3年生で日本画の実践授業も始まったそうで、創設者の想いが今も教育に息づいているのが素敵です。
3. 企業・地域連携による実践的なプロジェクト型美術学習
芸術教育は、鑑賞や実践だけにとどまりません。
中学3年生では、近所の和菓子店「練馬凮月堂」と連携し、和菓子のデザインに挑戦するプロジェクトがあるそうです。生徒がデザインし、職人さんからフィードバックをもらい、選ばれた作品はなんと卒業式の祝い菓子として商品化されるとのこと!
さらに高校1年生では、農業高校が作ったお米のパッケージデザインをチームで制作。プロのデザイナーや企業から意見をもらい、コンペ形式で選ばれたデザインは、日本橋三越本店などで実際に販売もされるそうです。
これはすごい。デザインして終わり、ではなく、社会と直結した「生きた学び」を実践しているんですね。
4. 全国トップレベルのダンス部の実績と伝統
富士見といえば「ダンス部が強い」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
調べてみると、やはり全国トップレベルの実績を誇る名門校のようです。
2024年11月の全国中学校高等学校ダンスコンクールでは、中学が準入賞1位(4位)、高校が優勝2位(2位)と、素晴らしい成績を収めています。
約8ヶ月から1年かけて一つの作品を創り上げるそうで、部活動に本気で打ち込みたいお子さんにも魅力的な環境です。
5. 伝統文化を学ぶ充実した課外教室プログラム
ダンス部のような体育会系だけでなく、文化的な活動も特徴的です。
通常の部活動とは別に「課外教室」として、筝曲(山田流)、華道(草月流)、茶道(表千家・裏千家)を、外部の専門の先生から学べるプログラムが用意されています。
女子校として、日本の伝統文化や作法を身につける機会を大切にしている姿勢が伝わってきます。
6. 多様な文化的鑑賞プログラム
芸術に力を入れているだけあり、鑑賞プログラムも充実しています。
雅楽、歌舞伎、狂言といった日本の伝統芸能から、ミュージカルまで、学年別に幅広く本物の舞台芸術に触れる機会が設けられているそうです。
6年間を通じて、多彩な芸術体験ができる環境が整っていますね。
気になる「リアルな声」は?口コミを調査しました
さて、ここまで学校の魅力的な取り組みを見てきましたが、保護者としてやっぱり気になるのは、実際に通っている方々の「生の声」ですよね。
「みんなの中学校情報」や「インターエデュ」の掲板などを中心に、ネット上の口コミを調査して、私なりにまとめてみました。
(※あくまでも個人の感想であり、匿名掲板の性質上、主観や事実と異なる情報が含まれる可能性がある点をご留意ください。)
まず全体的な印象として、「施設の綺麗さ」と「学習サポートの手厚さ」を評価する好意的な声が非常に多く見られました。
「入学させて良かった」という満足度の高さがうかがえます。
一方で、一部の部活動の費用や、通学の利便性について言及する声も一部あるようです。
良い口コミ:施設の充実度・学習サポート・生徒の雰囲気が高評価
調査した中で、特に多く見られたポジティブな意見は以下のような点です。
施設の綺麗さ、充実度
「トイレは大変きれいで…見学で使用した中で一番清潔に保たれていた。」
これは本当に多くの口コミで見られました。特に「トイレがとにかく綺麗」「体育館に冷暖房が完備」といった、生徒が日常的に使う設備への評価が非常に高いです。6年間通う場所として、清潔で快適な環境は親としても安心ですよね。
学習サポートの手厚さ
小テストや補習が充実しており、学習面でのフォローが手厚い、という声も多数。特に数学などで、理解度に合わせて指名制の補習があるなど、置いていかれないようにしてくれる体制に安心感を抱いている保護者が多いようです。「数学に関しては後れをとる子には指名制で放課後に補修もあるらしい。」
「先生たちの手厚い指導のおかげで偏差値を上げてくれる。」
生徒の雰囲気の良さ 「生徒さん同士が穏やかで、仲間意識が高い」「いじめが少ない(聞かない)」という口コミも目立ちました。女子校特有の雰囲気はあるかもしれませんが、総じて平和で過ごしやすい環境だと感じている方が多いようです。
気になる口コミ:部活動の費用や通学アクセスへの指摘
一方で、改善を望む声や、気になる点として挙げられていたのは以下のような点です。
一部の部活動の費用
「クラブによっては道具類などに目玉が飛び出るほどの金額が必要」
これは、強豪とされる部活や、特定の道具が必要な部活についてだと思われます。 私としては、これは私立あるあるかな、とも感じます。もし入部したい部活が決まっている場合は、説明会などで年間の費用感を事前に確認しておくと安心ですね。
通学の利便性(各駅停車)
「各駅停車しか止まらない駅が不便」
最寄りの「中村橋駅」は西武池袋線の各駅停車のみの停車駅です。「駅からは近くて便利」という声が大多数な一方で、路線や居住地によっては「各駅停車しか止まらないのが不便」と感じる方もいるようです。
これは本当にご家庭の場所によりますよね。駅近なのは間違い無いので、自宅からのアクセスが各駅停車でも苦にならないかがポイントになりそうです。
口コミをどう解釈するか? 私の視点
これらの口コミを見て、私が感じたことを少し。
まず、富士見は「安心・快適な環境で、6年間じっくり面倒を見てほしい」と願うご家庭にとって、非常に満足度の高い学校なのだろうと感じました。
施設の清潔さや学習サポートの手厚さへの評価が突出しているのがその証拠だと思います。
一方で、気になる点として挙がった「部活費用」や「通学アクセス(各駅停車)」は、ある意味「トレードオフ」や「ご家庭次第」の部分ですよね。
何より、「穏やかな雰囲気」や「施設の清潔感」といった点は、数字では測れない、思春期の女の子が過ごす環境として非常に大切な要素だと感じます。
手厚いサポートを受けながら、芸術や探究、グローバルな体験を通じて、穏やかに6年間を過ごしてほしい、と願う方には強く響く学校ではないでしょうか。
まとめ|富士見はどんな家庭におすすめ?
ここまで、富士見中学高等学校について詳しく調査してみました。
最後に、この学校はどんなご家庭、どんなお子さんにおすすめできるのか、おこがましくも私なりにまとめてみたいと思います。
富士見中学高等学校は、
清潔で快適、安心できる環境で6年間を過ごさせたいご家庭 (施設の綺麗さや、穏やかな校風を重視する方)
学習面で手厚いフォローアップを期待するご家庭 (小テストや補習で、しっかり面倒を見てほしい方)
芸術や文化に触れる体験を大切にしたいご家庭 (「17の力」や、本物の芸術に触れる教育に魅力を感じる方)
早い段階から本格的な海外経験を積ませたいご家庭 (豊富な留学プログラムに魅力を感じる方)
に、特にフィットする学校ではないでしょうか。
「駅近で快適な環境で、勉強はしっかりサポートしてほしい。その上で、芸術や探究、グローバルな体験を通じて、感性豊かに成長してほしい」
そんなバランス感覚を大切にするご家庭にとって、とても魅力的な選択肢の一つになりそうですね。
ではでは。
