こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
最近、ニュースで「理系女子(リケジョ)」の育成や、女子校におけるSTEAM教育の話題を耳にすることが増えましたよね。
これからの時代、文系・理系といった枠にとらわれず、柔軟に課題を解決していく力が求められているんだな、と感じます。
これまでも、そんな視点で首都圏の中学校をいろいろと調べて記事にしてきました。
もしよろしければ、こちらのまとめページもご覧ください。
👉 首都圏中学調査まとめ|公立・国立・私立・女子校・共学校別リンク集【随時更新】
さて、今回調査したのは、そんな時代の流れを先取りしているかのような「田園調布学園中等部・高等部」です。

なんと、卒業生の約45%が理系に進学するというデータがあり、その教育内容にはかなり特徴があるようです。
- 女子校で「理系進学45%」の秘密は?
- 年間170講座もある「土曜プログラム」って何?
- バリ島で環境調査? 種類豊富な海外研修の中身は?
伝統ある女子校の雰囲気と、先進的な理数教育がどう融合しているのか、今回もじっくり深掘りしていきたいと思います!
- 3行でわかる!田園調布学園のポイント
- まずは基本情報から|田園調布学園中等部・高等部
- 世界をフィールドに|希望に合わせて選べる海外研修
- 田園調布学園ならではの強み|理数教育と「好き」を伸ばす仕掛け
- 気になる「リアルな声」は?口コミを調査しました
- まとめ|田園調布学園はどんな家庭におすすめ?
3行でわかる!田園調布学園のポイント
- 実験は約150回! 手を動かす授業で理数嫌いをなくし、結果として約半数が理系へ進む独自カリキュラム。
- 年間約170講座の「土曜プログラム」は、語学から伝統文化、理科実験まで選び放題で、まさにリベラルアーツ。
- 口コミでは「学習の面倒見が良い」「施設が綺麗」と評判。一方で校則等は伝統校らしい厳格さも。
まずは基本情報から|田園調布学園中等部・高等部
まずは、学校の基本的な情報から確認していきましょう。
世田谷区の東玉川に位置しており、名前の通り田園調布エリアからも近い、非常に落ち着いた環境にある学校です。
- 学校名: 田園調布学園中等部・高等部
- 住所: 〒158-8512 東京都世田谷区東玉川2-21-8
- 最寄駅からのアクセス:
- 設置区分: 私立
- 性別区分: 女子校
- 系列校:
- 小学校: 無
- 大学: 有(田園調布学園大学)
- 高校募集: 無(完全中高一貫校)
- 学校公式サイト: https://www.chofu.ed.jp/
小学校の併設はなく、高校からの募集もしない「完全中高一貫校」です。6年間かけてじっくりと独自の教育を受けられる環境ですね。
世界をフィールドに|希望に合わせて選べる海外研修
海外研修プログラムの種類の多さとユニークさについてご紹介します。
全員参加型のものから、希望者が参加できるかなり専門的なものまで、細かく設定されています。
ただ語学を学ぶだけでなく、「探究」や「教養」と結びついたプログラムが多いのが印象的です。
(※最新の情報は必ず公式サイトをご確認ください)
イングリッシュ・チャレンジ
- 研修地: 校内で実施
- 期間: 12月・3日間
- 対象者: 中等部2年生の希望者
- 研修内容: 校内で実施される英語漬けの3日間。これまで培った英語力を使い、スピーチやプレゼンに挑戦します。「英語で伝える楽しさ」を実感する第一歩ですね。
イングリッシュ・キャンプ
- 研修地: 千葉県
- 期間: 7月・3泊4日
- 対象者: 中等部3年生の希望者
- 研修内容: 行きのバスからオールイングリッシュ! ディベートや英語劇など盛りだくさん。海外航空会社のクルーとの交流ディナーなど、非日常な体験も含まれています。
海外ホームステイ(カナダコース)
- 研修地: カナダ・バンクーバー近郊
- 期間: 7月〜8月・2週間
- 対象者: 中等部3年生の希望者
- 研修内容: 午前は語学研修、午後はプロジェクト学習という構成。現地の学生バディーと一緒に活動したり、大学訪問があったりと、将来のキャリアも意識できる内容です。
海外ホームステイ(オーストラリアコース)
- 研修地: オーストラリア・ケアンズ市内
- 期間: 7月〜8月・2週間
- 対象者: 中等部3年生の希望者
- 研修内容: 交流校で現地の生徒と一緒に授業を受けられます。午後はケアンズ観光などのアクティビティもあり、オーストラリアの大自然も満喫できそう。
ニュージーランド・ターム留学
- 研修地: ニュージーランド・オークランド
- 期間: 5月〜7月・3ヵ月
- 対象者: 高等部1年・2年の希望者
- 研修内容: 3ヶ月間、現地の女子校または共学校に通学します。ホームステイをしながら多文化社会にどっぷり浸かる経験は、英語力だけでなく視野も大きく広げてくれそうです。
PWUエクスチェンジ・プログラム
- 研修地: フィリピン
- 期間: 8月・5日間
- 対象者: 高等部1年・2年の希望者
- 研修内容: フィリピン女子大学(PWU)付属校との交流プログラム。アジアの経済発展や社会問題を肌で感じられる、社会派な研修です。
Self Development Program @Mount Holyoke College
- 研修地: アメリカ・マサチューセッツ州
- 期間: 8月・9日間
- 対象者: 高等部1年・2年の希望者
- 研修内容: アメリカの名門女子大「セブン・シスターズ」の一つ、マウント・ホリヨーク・カレッジで学ぶプログラム。現地の学生と交流しながら、自分のキャリア像を描きます。これ、かなり刺激を受けそうですよね。
海外探究プログラム(バリ島海外研修)
- 研修地: インドネシア・バリ島
- 期間: 3月・5日間
- 対象者: 高等部1年の希望者
- 研修内容: 2023年度から始まった新しいプログラム。バリ島で「水質汚染」「農業」「ゴミ問題」について現地リサーチし、アクションプランを練り上げます。単なる観光旅行とは一線を画す、本格的な探究活動です。
田園調布学園ならではの強み|理数教育と「好き」を伸ばす仕掛け
田園調布学園がなぜこれほど理系進学率が高いのか、そして生徒たちが生き生きと学んでいるのか。 その理由が見えてくる独自の取り組みについてまとめました。
1. 年間170講座! 選択制「土曜プログラム」
これが田園調布学園の大きな目玉です。
文部科学省の事業にも認定された取り組みで、なんと年間約170もの講座から、生徒が自分の興味に合わせて自由に選べるとのこと。
フランス語や中国語、日本舞踊、ヴァイオリン、理科実験、キャリア教育まで……。
学年の枠を超えて学べるので、まさに「リベラルアーツ」を体現している場と言えます。
「私、これが好きかも!」を見つけるきっかけになりそうですね。
2. 6年間で約150回の実験! だから「理系」が好きになる
理系進学者が多い(約45%!)最大の理由は、おそらくこれです。
中1・中2ではほぼ毎週実験があり、6年間でトータル約150回もの実験を行うそうです。
黒板を見るだけの座学ではなく、実際に手を動かすことで「理屈」が「実感」に変わる。
だから苦手意識を持つ前に「面白い!」と思えるんでしょうね。
3. デザイン思考で深掘りする「探究」と「BOTTO」
2022年度から中1~高2で「探究」が正課授業になっています。
特にユニークなのが、高等部の「BOTTO(没頭)プロジェクト」。
生徒が自分の「好き」や「得意」をとことん深掘りします。
女子生徒の自己肯定感を育てる上で、「これだけできた」という達成感や、何かに没頭する経験をとても大切にしているそうです。
4. 「数学×美術」!? 教科横断型授業
「数学なんて社会に出て役に立つの?」
そんな疑問を持たせない工夫があります。
例えば「数学×美術」ではデザイン定規で関数を体感したり、「物理×数学」の授業があったりと、26種類もの教科横断型授業があるそうです。
物事を多角的に見る力が養われるので、今の大学入試の傾向にも合致していそうですね。
5. 「情報の拠点」として機能する図書館
校舎の中央にある図書館は、朝7時から開館しています。
ここは単に本を借りる場所ではなく、授業と連動した展示が行われたり、データベースを活用した調べ学習の拠点になったりと、教育活動のハブになっています。
情報のあふれる現代で、正しい情報の探し方や扱い方を学べるのは、親としても安心材料です。
気になる「リアルな声」は?口コミを調査しました
公式サイトだけでは見えてこない、実際の雰囲気や保護者の本音についても調べてみました。
「みんなの中学情報」や「インターエデュ」などの口コミを中心に調査・分析してみると、「面倒見が良く学習環境は充実しているが、校則や上下関係には伝統校らしい厳しさがある」という傾向が見えてきました。
良い口コミ:手厚い学習サポートと環境
学習の面倒見が良い
「補習が大変ですが、とても充実だと思います。」(出典:minkou)
補習や小テスト、長期休暇中の講習などが充実しており、塾なしでも大学受験に対応できる体制があるという声が多いです。
進学実績への納得感
理数教育の成果もあってか、偏差値帯と比較しても「出口(大学進学実績)」が良いと評価されています。
施設が綺麗
「校舎がとても綺麗だと思います。」(出典:minkou)
校舎や施設が清潔で整っている点は、生徒・保護者ともに満足度が高いポイントです。
気になる口コミ:伝統校ゆえの厳しさ
校則・指導が厳しい
スカート丈やスマホの使用などについて、今時の感覚からすると厳しすぎると感じる生徒さんもいるようです。ただ、保護者としては「安心」と捉える向きもあり、評価は分かれます。
部活動の上下関係
一部の部活動において、先輩後輩の上下関係が厳しいという声が散見されました。これを「社会勉強」と捉えるか、「古い」と捉えるかはご家庭の方針次第かもしれません。
口コミをどう解釈するか? 私の視点
口コミ全体を通して感じたのは、「学校に任せておけば安心」という信頼感の強さです。
学習面での管理やサポートがしっかりしている分、全くの自由放任を求めているご家庭だと少し「窮屈」に感じるかもしれません。
逆に、「中高6年間で学習習慣をしっかりつけてほしい」「理数系への苦手意識を持ってほしくない」と考えているご家庭にとっては、非常にコストパフォーマンス(学費に対する教育効果)の高い学校だと言えそうです。
まとめ|田園調布学園はどんな家庭におすすめ?
ここまで、田園調布学園中等部・高等部について調査してみました。
最後に、この学校はどんなご家庭、どんなお子さんにおすすめできるのか、私なりにまとめてみたいと思います。
田園調布学園は、
「理系科目が苦手になってほしくない」と願うご家庭 (約150回の実験や教科横断授業が、興味を引き出してくれそうです)
勉強だけでなく、多彩な教養に触れてほしいご家庭 (土曜プログラムでのリベラルアーツ体験は、他校にはない大きな魅力です)
ある程度の「規律」の中で、安心して娘を預けたいご家庭 (伝統校らしい落ち着きと面倒見の良さは健在です)
に、特にフィットする学校ではないでしょうか。
「お嬢様学校」というイメージを持たれることも多いエリアですが、中身は「実験重視」「デザイン思考」など、かなり骨太で先進的な教育を行っていることがわかりました。
ではでは。