こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
少し前になりますが、パーソル総合研究所が発表した「新卒就活の変化に関する定量調査」を読みました。
こちらの調査レポートによる、コロナ禍以降に社会へ出る学生たちの価値観はやはり変わってきているようです。
今回はその調査結果をもとに、 「学生の価値観とキャリア観の変化」、 「企業が感じる学生の変化」、 そして「教育がどう変わるべきか」を考えてみました。
- この記事の3行まとめ
- 「仕事を通じて成長したい」が減少──学生の価値観の変化
- リモート世代が育んだ“生活重視型キャリア観”
- 2020→2025で企業が感じた“学生の変化”
- これからの時代の差とは
- 中・高・大の教育で「挑戦する環境」をどう作るか
- まとめ
この記事の3行まとめ
- 学生の価値観は「やりがい」より「働きやすさ」重視へ。
- 企業は“積極性・起業家精神・リーダーシップ”の低下を痛感。
- 今後10年は、これらを教育で育てた人が圧倒的に差をつける時代に。
「仕事を通じて成長したい」が減少──学生の価値観の変化
まず、調査の冒頭で最も印象的だったのが、学生のキャリア観の変化です。
パーソル総合研究所の調査によると、 2025年卒の学生のうち、「仕事を通じて成長したい」と答えた割合は、 コロナ前の2019年に比べて大きく減少しています。
一方で、「働く場所・時間の自由度」を重視する学生が増えたそうです。
つまり、今の若者にとって“いい仕事”とは、 「頑張って成長できる職場」ではなく、「無理なく続けられる職場」に近づいていると言えるようです。
リモート世代が育んだ“生活重視型キャリア観”
この変化の背景には、コロナ禍を経た生活の変化がありそうです。
我が家の娘はまだ小学2年生ですが、「パパの仕事いいな〜、疲れたらベッドで寝られるし」と言ってきます。
いや、実際そんな余裕はないのですが(笑)、、、
自分の両親がリモートワークをしているなどで、身近に感じられることは将来のキャリア意識にも影響がありそうです。
また、大学時代をオンライン授業で過ごした2025年卒にとって、
通学や対面活動の制約がなくても「学び」や「つながり」は成立する、という経験がある。
だからこそ、“仕事もそうであってほしい”という願望が自然に形成されたのではないでしょうか。
2020→2025で企業が感じた“学生の変化”
では、企業側から見るとどう映っているのでしょうか。
本調査では、企業がこの5年間で「増えた」と感じる学生の特徴として、 「デジタルスキル」「リモートワークスキル」「真面目さ」などが挙げられています。
一方で、「減った」と感じるスキルとしては──
- 起業家精神
- 積極的な態度
- リーダーシップ経験の多さ
がトップに挙げられています。
これはまさに、「自分で動く力」よりも「安定的にこなす力」が増えているということ。
テレワークやAIの普及で、学生たちは“与えられた環境で最適化する力”を身につける一方、 “ゼロから企てる力”や“他人を巻き込む力”は育ちにくくなっているのかもしれません。
これからの時代の差とは
娘が就職活動をする?かどうかは分かりませんが15年後くらい──2040年にはどうなっているのでしょうか。
現実的には、以下のようなところでしょうか。
デジタルスキルは標準装備になる。
AIやツールの使いこなしは当たり前のスキルになるため、差はつきにくい。
「自分で企てる力」はますます希少になる。
AIが提案してくれる時代だからこそ、「何を問題とするか」を自分で考える力が問われる。
挑戦した経験の“質”が市場価値を左右する。
中高での生徒会活動、文化祭運営、大学でのプロジェクトや起業体験。 そうした“小さなリーダー経験”が将来の差を決める。
結局のところ、「やりたいことがない若者」が増えているのではなく、 “自分でやってみる”経験の機会が減っているのだと思います。
中・高・大の教育で「挑戦する環境」をどう作るか
この課題を解決するカギの一つは教育でしょうか。
学校の中に“安全に失敗できる場”をどれだけ作れるかが重要だと感じます。
最近のライフワークとして、学校調査を進めていますが、
やはり私立の中学・高校はトレンドに敏感に下記のようなキーワードを抑えてきているように感じます。
中学でできること
地域課題をテーマにしたプロジェクト型学習・探究学習
生徒が自分で課題を設定し、解決策を考える。正解よりも「試行錯誤のプロセス」を評価する。
学校運営への権限委譲
文化祭や広報活動を生徒主体で進める。予算管理や対外調整も経験させる。
高校でできること
短期インターンの制度化
地域企業と連携し、1〜2週間の“責任を持つ仕事”を体験させる。
起業・ソーシャルプロジェクト科目
クラウドファンディングで資金を集め、実際にサービスや商品をつくる授業。
大学でできること
学内起業支援・ベンチャー連携
少額でも実際に動く資金を持たせ、学生プロジェクトを事業化する。
学部横断プロジェクト
理系×文系×デザイン系など、異なる専門が協働して社会課題に挑む仕組み。
こうした「現実と接続した学び」は、 まさに“起業家精神”や“積極性”を自然に育てるフィールドになりそうです。
まとめ
- 学生の価値観は「やりたいこと」から「働きやすさ」へ。
- 企業は“積極性や起業家精神”の低下を感じている。
- 教育で「小さな挑戦」を支える仕組みを作ることが、数年後の差を生む。
時代が変われば、働くことの意味も変わります。
でも「自分で考え、動き、失敗して学ぶ力」だけは、
どんな時代でも普遍の価値を持つと思うのです。
うちの娘が将来社会に出る頃、 その力を自然に育める学校と社会になっていたらいいなと、 この調査を読んで改めて思いました。
ではでは。


