こんにちは。「都会のはしっこ、2LDKで育ててます。」の管理人です。
前回の記事では、東京都の小学生が「どんな中学校に進学しているのか」をエリアマップで可視化してみました。
そして今回のテーマは、その続編。
「東京都の私立中学校はどこに集中しているのか?」
「偏差値の分布にはどんな傾向があるのか?」
この2つを明らかにすべく、前回に引き続き Tableau Public を使ってマップを作成してみました。
使用したデータは、東京都生活文化局の私立中学校一覧(全180校)と、四谷大塚のAライン80偏差値です。
ただし、四谷大塚サイトで偏差値が表示されたのは180校中の126校。
すべての学校が網羅されているわけではありませんが、それでもエリアの特徴が見えてきました。
- この記事の3行まとめ
- Tableauで私立中学マップを可視化
- ① 郵便番号単位で見た東京都の私立中学分布
- ② 市区別の偏差値(中央値)マップ:1校以上の区を対象に
- ③ 学校数3校以上で絞った偏差値マップ
- 港区に“質と量”が集まる理由
- 文京区は幅広い偏差値帯をカバー
- 可視化して見えてきた“教育地図”のリアル
- 今後の展開
- まとめ
この記事の3行まとめ
Tableauで私立中学マップを可視化
使ったのは無料で使えるTableau Public。
Excelなどで集計したデータを地図に落とし込めるツールで、視覚的に傾向をつかむにはとても便利です。
① 郵便番号単位で見た東京都の私立中学分布
今回は郵便番号を使って位置情報をマッピングし、四谷大塚の偏差値をもとに色分けしました。
値が高いほど暖色(赤)、低いほど寒色(緑)で表示しています。
郵便番号の粒度で見ると、北区・豊島区・文京区・千代田区・港区にかけて、
まさに“縦のライン”で学校が集中しているのが分かります。
特に文京区から港区にかけては、伝統女子校や大学附属校が多く、
「電車一本で通える範囲に複数の選択肢がある」という恵まれた地域です。
一方で、23区の外側や多摩地域に入ると、私立中学校は点在。
エリアによって教育環境の“密度差”がはっきりしていることがわかります。
② 市区別の偏差値(中央値)マップ:1校以上の区を対象に

次に、市区ごとの偏差値の中央値をマップ化してみました。
こちらは「四谷大塚偏差値が表示される私立中学が1校でもある市区」を対象としています。
偏差値の高いエリア上位5市区は次の通りです。
| 区市名 | 該当校数 | 中央値偏差値 |
|---|---|---|
| 荒川区 | 1校 | 72 |
| 国分寺市 | 1校 | 68 |
| 練馬区 | 3校 | 65 |
ただし、荒川区・国分寺市はいずれも1校のみの数値。
サンプルが少ないため、エリア全体の傾向とは言い切れません。
③ 学校数3校以上で絞った偏差値マップ

そこで、「四谷大塚偏差値が表示される私立中学が3校以上ある市区」だけを対象にして偏差値の中央値を算出しました。
こうすることで、より「地域としての傾向」を捉えやすくなります。
結果はこちら。
| 区市名 | 該当校数 | 中央値偏差値 |
|---|---|---|
| 練馬区 | 3校 | 65 |
| 新宿区 | 4校 | 63.5 |
| 港区 | 11校 | 62 |
| 豊島区 | 7校 | 60 |
| 渋谷区 | 4校 | 58.5 |
特に港区は、学校数が多く(11校)かつ偏差値も高い(中央値62)という特徴があり、
教育水準が高いエリアといえます。
練馬区や新宿区が上位に入っているのも興味深いですね。
住宅地としての広がりがありつつ、アクセス性の高い地域に位置する学校が多いのが影響しているようです。
港区に“質と量”が集まる理由
港区といえば、慶應義塾中等部、広尾学園、麻生、芝、高輪、東洋英和など、
伝統とブランド力を併せ持つ私立中学が集まるエリア。
共学校・女子校・附属校とバリエーションが多く、
受験層の志向に合わせて選びやすいのも特徴です。
また、電車やバスでのアクセスが良いため、
他区や神奈川方面からの通学者も少なくないのではないでしょうか
文京区は幅広い偏差値帯をカバー
私立中学への進学割合でも文京区が最も高く、教育水準が高いエリアのイメージがあります。 ただ、今回作成したマップによると、文京区の偏差値中央値は51.5でした。
桜蔭や広尾学園小石川といった突出した偏差値の学校がある一方、偏差値50前後の中学校が多くあるのが特徴のようです。
可視化して見えてきた“教育地図”のリアル
今回、郵便番号レベル・市区レベルの2つの粒度でマップを作ってみて感じたのは、
「どのエリアにどんな学校が集まっているのか」が地図で見ると一目瞭然ということ。
都心部は学校数・偏差値ともに高水準、
郊外部は学校数こそ少ないものの、広い敷地や特色教育で差別化を図っている。
教育の「選択肢」と「傾向」が、地理的にくっきりと分かれているのが東京らしいなと感じました。
今後の展開
今回のマップは偏差値をベースにしたものですが、
次は「共学校・女子校・男子校の分布」や「附属校率」なども重ねてみたいと思います。
Tableauを使えば、こうした教育データも意外と簡単に地図化できるので、
興味のある方はぜひ触ってみてください。
まとめ
今回の分析をまとめると――
数字で見ると少しドライに感じますが、
地図にすると「この辺りは教育熱が高いんだな」と実感できますね。
また、面白そうなデータがあったら、エリアマップを作成してみたいと思います。
ではでは。